9月26日(月曜日)の出来事です。10月のあたまに娘の運動会がありました。9月の終わりにクラスの子の半分が風邪をひいて欠席しているという状況もあり、いたって健康な娘でしたが一応病院に行きました。念のためですが、薬を頂き帰り道の事。
身体障害者の方達が自分で作ったぬいぐるみや、クッキー、綿菓子などをとても安く、50円ぐらいで販売していました。娘と私は、綿菓子やふ菓子が大好物なので50円ということもあり、綿菓子を二つ買いました。
私が娘に100円玉を渡して、娘がお金を払おうとすると相手の方(売り子さん)がお金を落としてしまいました。娘も一緒に探して見つけたのですが、その時、その売り子さんが娘に抱き付いて「ありがとう〜!」といいました。すると娘は「ヤメテよ、気持ち悪いな〜」といったのです。私は「駄目でしょ!そんな言い方しないの!」と頭ごなしに叱ってしまいました。
私は小さい頃から親や学校の先生に、体に障害の有る人には優しくしなさい、と教わりました。でも『障害があるのだから仕方が無い。』『娘が気持ち悪いといったのはなぜか?』『いやいや、普通そんな事があったら警察に連れていくような事だわ』…と色々考えました。
係りのような人が「駄目でしょ!!謝りなさい!」と、その売り子さんにキツク言いました。娘は「ママ〜、怖いよ〜」と半分泣いていました。そして娘に抱きついてきた売り子さんが「ごめんなさい」と謝っていました。それから係りのような人が「本当にすみませんでした。ごめんね、怖かったね…。」と言いに来ました。
そして娘の表情を見て私は、娘が怖いと言ったのは障害者の有無では無いんだと、心から反省しました。娘にもその方にも申し訳なく、恥ずかしく思いました。知らない人に抱きつかれて怖いと思うのは当たり前の事なんですよね。娘を守ってあげるのは親の私の義務であるのに…。
私の小さい頃とは違い、今は障害の有る方々も社会に出て色々な事を学んで自分で生きていこうと頑張っておられるんですよね。偏見を持っていたのは私自身と気づかされました。優しいばかりではいけないのだと、時には駄目な事は駄目だと教えてあげるのがその人のためになるんだと思いました。
「ママがいるからね!怖かったね」と娘に言うと、娘は泣きながらその売り子さんに「バイバイ!」と言いました。普段接する機会のあまり無い障害の有る方にどう接したらいいのか、なんて娘は考えてはいないのでしょう。
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