7月に入り、梅雨明けとともに本格的に夏が始まりました。
日々暑いばかりで、しまいには溶けそうな勢いです。
11ヶ月になる姫を連れて散歩しようものなら大変で、もう大変なんです!!
ベビーカーに汗取りシートを敷き、サンシェードを付け。
そして姫には、帽子、長袖、日除けの靴下・・・
もちろんこれらすべてUVカットで、出かける前に一式揃えるんです。
そして忘れてはいけない、お水です。
ペットボトルに水を入れて冷凍庫で凍らしておけば、少しの時間冷たく飲めますよね。
これ全て、出かける前に準備するのですが、汗がだくだく、だくだく滴り落ちてくるんです。
あ〜夏が来てしまった・・・と思いながら。
先日近くまで用事があったので、姫をベビーカーに入れ、ついでに散歩をしました。
案の定、その日も暑く、夏なんて来なければいいのになんて思いながら、用事を済ませ、散歩も短いルートにし、早く家に帰ろうとしていました。
なぜがその日は、いつも帰る道が遠く感じられました。
頭の中は冷たい飲み物で一色、帰って、姫とシャワーを浴びて、その後・・・なんて思いながら、ぽーっと歩いていました。
そんな時、一瞬目を奪われるものがあったんです。
せみの抜け殻です!!
え、そんなもの?!
って思われる方がいらっしゃると思います。
でも、せみの抜け殻ですよ!!
この都会の中で、しかも木にではなく、家の門に。
田舎で育った私ですら、こんなせみの抜け殻は見た事ないぐらい、その時のせみの抜け殻はきれいでした。
ご存知のように、せみは夏が来るまで土の中で静かに成長し、夏になったら外を求めて出てきます。
外の世界見れたと思ったら、わずかな時間しか生きられない。
そんなせみの抜け殻をみて、あ、夏なんだね。いいな〜
なんて、思っちゃいました。
そして、家の門を選んだせみも暑かったのかな〜と木より家の門の方がひんやりして気持ちよかったのかもしれません。
そんな事を考えていたら、暑さで引き締まりのない顔が、にこっと笑顔で引き締まったような気がしました。
暑い暑い夏も、せみにとってはすばらしい世界なのでしょうか?!
そんな時も忘れ、毎日暑い日々をおくっていました。
ある日の午前中、その日は少し風が吹いていて、わりと涼しい日でした。
窓を開けて、自然の風を楽しみ、姫ときゃっきゃっ、いつものように遊んでいました。
そんな時、み〜んみ〜んって鳴いたんです!!
あ、せみだ!!って
そういえばこの間・・・もしかして?!
なんて思いながら、まだ言葉が理解できない姫に対して、せみだよ!
せみが鳴いているよ!せみの声だよ!
せみの声がわかったのでしょうか?
それとも、私が興奮しているのにびっくりしたのでしょうか?
一瞬、姫がじ〜っと私を見つめて、せみが鳴くのを聞いていました。
夏産まれの姫にとって、夏がすばらしい季節になればいいなあと思う、今日この頃です。
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