たしか、あれは2月半ばだったでしょうか。私と母大分市まで車で出かけた時の事です。とても天気の良い日で、最初は赤信号につまずきながらも快調に運転していたら、数キロ先で車が数台止まっています。
「あ、道路工事!」
そう、その時期は道路整備の工事が頻繁に行われていて、進んでは工事、進んでは工事、三車線の真ん中で工事・・・ と言った具合で工事が行われ、その都度足止めされました。運転しているものにとっての、この待ち時間はイライラします。しかも何度も止められるので私も随分イライラしていました。
そして丁度、別府を過ぎて大分市に入る時、横に座っていた母が
「あ!サル」
思いもよらない一言に「え?!どこどこ?」と探しました。
この辺りはお猿で有名な高崎山があるので、ひょっこり出てきたのかと山の当たりや、電線などを探しましたが、見当たらない・・・
「どこ?お母さん、猿はいないよ〜?」
と母に尋ねると・・
「ほら!そこ!道路工事のバリケード?」
バリケード?あ!!!バリケードがサルの形だ!
端と端で鉄パイプを支えているプラスチィックのおサルさん。
しかもよく見てみるとぜ〜〜んぶおサルさん!サルばっかり。
車も動きだし、横目に見るおサルさん。
「ここから先は道路工事中だよ〜入ると危険だよ〜」 と言っているかのよう。
みんなで安全を守ってくれているのかぁと思うと、なお可愛らしい。気がつけば渋滞のイライラが吹っ飛んでいました。
その後、帰り道も何度か止められましたが、おサルさんがたくさんいたので全然イライラしませんでした。母と2人で「可愛かったね」と言って帰宅しました。
後日、また用事があり、その道を通ったのですが、すっかり綺麗な道路が出来上がっており、スムーズに運転していましたが・・・
ちょっとおサルさんの消えた道路は寂しかったです。
多分道路関係者の方の発案なんでしょうが、とても素晴らしいなぁと思いました。お疲れ様でした!おサルさん(^^)
コラムに関するご意見・ご感想はこちらへ:info@e-koe.net |