モノが増えすぎて困った!という経験、皆さんにはありませんか?
わたしもかつて、油断するとすぐ部屋中にモノがあふれかえってしまうタイプでした。衝動買いが多く、部屋を整理するたびに「なんでこんなの買ったんだろう・・」という品が出てくる出てくる・・。そのたびに大量に処分するのですが、まだまだ使えるモノをゴミにすることには、やはり罪悪感がありました。
結果的に無駄になるような買い物はできるだけ避け、本当に必要なものを選び取っていくにはどうしたらいいか。
いろいろと考えた結果、数年前から、モノを選ぶときの基準を意識して変えてみたところ、買い物がぐんと減りました。
といっても、大げさなことではありません。「便利そう」「価格が手ごろ」といった"自己都合優先"の見方をちょっと控え、もう少し大きな視点で見てみようというものです。
何かが欲しいと思ったときには、次の3点について想像してみることを心がけています。 |
1. |
モノの"背景"に何がある? |
2. |
そのモノが"存る"自分の暮らしとは? |
3. |
1000年後はどうなってる? |
☆"背景"を想像する
高額のモノは買う前によくよく考えますが、安いモノだと安易に財布を開いてしまいがちです。
そんなときはまず、この商品は何故こんなに安いんだろう、と考えてみます。原材料は?どこで作っているのか?作っている人たちはちゃんと正当なお給料をもらえているのか?――など、少々余計なことまで想像してみます。
あまりに安いモノは、どこかで誰かが(あるいは何かが)無理しているのではないだろうか、という気がしてなりません。大げさではありますが、だれかの(何かの)犠牲に成り立っているかもしれない商品を使うのは、なんとなく気が引けます。
品質はもちろんですが、商品が店に並ぶまでの過程に見合う価格であることが自分なりに納得できなければ、購入はしません。
☆自分の生活に馴染むかどうかを考える
お店でセンス良くディスプレイされた商品をみて、あるいは友人宅で「これ、いいよ〜」なんて言われて、同じモノが欲しくなることがあります。でも"そこ"に在るから良い、という場合は結構あるものです。
まずは一息ついて、目をつぶって想像します。自分がその商品を使っているところ、我が家にそれが飾ってあるところ、利用できそうな場面や使用頻度などなど・・・。すると、どうもピタッとこなかったりすることがあります。
モノ自体の良し悪しとは別に、自分の暮らしや生き方に馴染むかどうか、は大切なポイントです。
☆1000年後を考える
買う前から捨てるときのことを考えるのもなんですが、自分の手を離れたあとも周りに迷惑をかけないような商品を選びたいな、と思っています。
1000年後にもまだ"ゴミ"としてどこかに転がっていたり、ましてや有害な物質を撒き散らしていたりするモノより、やはりいつかは自然に帰っていくような素材がいい。未来の人や環境に負担が少ないということは、自分の手元にあるうちも安心して使えるということだと思います。
一見、当たり前のことばかりですが、度々こんなふうに考えていると、自分にとっているモノ、いらないモノがだんだんはっきりしてきます。
身軽になってくると、いいことはたくさんあります。
まず、掃除は楽になりました。棚の上のたくさんの雑貨をちょっとずつ動かしながら雑巾がけしたりするのは、結構なストレスでしたから。モノが少なくなると、部屋も広くなった気がします。
また、どこになにをしまったかわからない!なんてことも、なくなりました(昔はしょっちゅうでした。見つからなくて、同じモノを何度も買ったりしていました)。
とはいえ、ダイエットしすぎが体に良くないように、物欲のコントロールもあまりに度を超すとつらくなってしまいます。ストレスで、また余計なモノを衝動買い!なんて、本末転倒です。
環境や周囲に気を配りつつも、あくまで自分がシンプルに心地よく暮らすためのモノ選び、が目標です。
<アドバイス> |
シンプルな生活は身軽で気持ちいいものですが、モノを増やしたくないからただガマン!では、人生をつまらなくしてしまいます。本当に良いもの、必要なものを、ちゃんと取捨選択して選べるようになりたいですね。 |
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