ここ数年、「体にいい!」と人気の玄米。最近では、おしゃれなカフェに玄米メニューがあるのは珍しいことではないし、スーパーのお米売り場にも普通に玄米が並ぶようになりました。
「うちは毎日、玄米ごはん!」というご家庭は、結構多いのではないでしょうか?
わが家のごはんも、毎日、玄米です。
しっかりした歯ごたえと、炊き上がったときの香ばしく、ほんわか甘い香りは、“玄米好き”にはたまりません。
玄米のいいところはおいしいだけではなく、食べ続けると体が変わってくることです。
わたしの場合は、次のような変化がありました。 |
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体脂肪が減った |
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便秘が治った |
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疲れにくくなった |
☆ 体脂肪が減った
10年ほど前にスポーツクラブで計った体脂肪は28%だったのですが、先日、久しぶりに計ったら、なんと!21%になっていました。とくに継続した運動も特別なダイエットもしていないので、おそらく玄米の効果だと思います。
詳しいメカニズムは知りませんが、白米に比べて糖質の吸収がゆっくりで、エネルギーとして消費されやすいために脂肪がたまりにくいとか。
☆ 便秘が治った
いままでに試したどんな便秘薬よりも、玄米は効きました。しかも下剤のように体に負担のある効き方でなくて、とてもマイルドに効果が現れます。玄米のぬかに含まれる食物繊維のおかげのようです。
☆ 疲れにくくなった(気がする)
悩みの種だった肩こりやだるさが、ずいぶん軽くなってきたような気がします。
玄米は白米に比べビタミンやミネラルが多く含まれているそうです。玄米食にして食事のバランスが整ったのが良かったのかなあ、と思います。
さて、いまでこそ家族そろって玄米好きのわが家ですが、結婚当初に初めて玄米ごはんを食卓に出したとき、夫はやはり抵抗があったようです。
わたし自身は独身時代から玄米を食べていて、そのおいしさも、体への良さも実感していましたから、ぜひ家族にも好きになってもらいたいと、いろいろ試してみました。
試行錯誤の結果、わが家ではこんな方法で玄米を食べやすくしています。 |
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浸水時間を長くする |
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もち米と混ぜる |
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調理法で食べやすく |
☆ 浸水時間を長くする
本当は圧力鍋を使うと比較的もちもちとした食感になり、食べやすくなります。でも、ごはんを炊くのは毎日のことだけに、ちょっと面倒くさい。わたしは「玄米モード」のある炊飯器で炊いていますが、炊飯器でも浸水時間を長く(半日から一晩程度)すると、かなりやわらかく炊けます。
長く水に浸けておくことで「発芽玄米」状態にするわけです。市販の発芽玄米は値段が少々高めなのが難点なのですが、玄米を水に浸けておくだけなら手間もかからず、お手ごろに発芽玄米が楽しめます。
☆ もち米と混ぜる
もち米と混ぜて炊く方法は、とくに子どもに好評です。
わが家では3対1くらいの割合でまぜ、玄米の水加減よりちょっと少なめの水加減にして、「玄米モード」で炊き
ます。炊き上がったあとはしばらく保温し、長めに蒸らしたほうが良いようです。うちの子の好物は、もち米と一緒に小豆や枝豆を入れ、塩少々を加えて炊いた“もちもち豆ごはん”です。
☆ 調理法で食べやすく
玄米ごはんのアレンジというと、パラパラ感を生かしたチャーハンやカレーがやはりおいしいと思います。そのほか、次のようなメニューも家族には人気があります。
豚肉入り炊き込みごはん |
(1) |
かたまりの豚バラ肉は30分ほど湯でて、小さく切ります。 |
(2) |
干しシイタケは水で戻して薄く切り、ニンジンも薄く小さく切っておきます。 |
(3) |
玄米を洗ったら、水としいたけの戻し汁、豚肉のゆで汁少々を加えて水加減をし、具としょうゆ、塩少々、酒を加えて「玄米モード」で炊きます。
炊き上がったらしばらく保温にして、しっかり蒸らします。 |
豚肉の脂が玄米を包み込み、パサパサ感や独特の匂いがそれほど気にならなくなります。
トマトチャーハン |
(1) |
トマトは1センチ角くらいに切ります。 |
(2) |
玉ねぎはみじん切りにし、トマトと混ぜ、塩、コショウ、タバスコを加えてしばらく置いておきます。 |
(3) |
フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切りを入れて熱し、(2)を炒めます。最後に玄米ごはんを入れ、味をみながら塩・コショウします。 |
(4) |
半熟の目玉焼きをつくり、皿に盛ったチャーハンの上にのせて、黄身をくずしながら食べます。 |
トマトの水分で、しっとりとした仕上がり。子ども用にはタバスコを入れないで作ります。
スパイシーで暑いときにぴったりです。
<アドバイス> |
最近は「玄米」がテーマの料理本もたくさん出ていますよね。参考にしながら家族みんながおいしく食べられるレシピを研究してみるのも楽しいと思います。 |
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