◆この記事で取り上げられているのは「黒豚」ならぬ「赤豚」。「黒豚ならよく知っているけど、赤豚は聞いたことない」という方が多いのではないでしょうか? 宮城県が開発した豚肉で、産直の直営店が人気を集めているとのこと。牛肉に続いて昨年は、豚肉、鶏肉についても産地偽装問題が発覚しただけに、「肉の産地」「品質」にはけっこう敏感な人も多いかと思います。
◆記事中にも登場する「トレーサビリティ(追跡できる)」という言葉は、最近よく新聞・雑誌などでよく目にしますね。要は「お肉の履歴書」のようなもので、どこでどんなふうに飼育、管理されて私たちの手元に届いたのかを明示してあるとのことですが、近年のいくつかの事件のように、そういった表示自体に「ウソ」があったのでは、正直なところ、「いったい何を信用したらいいの?」と、不安な気持ちになるのも当然です。みなさんは、どんなふうにお肉を選んでいますか?
◆私は、基本的には生協などのように、「産地」「豚の品種」「使用している飼料」「飼育日数」など、お肉の情報が一覧表で公開されているところで購入するようにしています。やはり気になるのは、「飼料に遺伝子組み換えのものやポストハーベスト(収穫後に農薬を使用)のものを使用していないか」とか、「抗生物質はどのように使用しているか」という点です。このへんがしっかり書かれていないと買う気になれないですね。
◆それから、私はブランド志向ではないですが、霧島黒豚に関して、「自然の飼料を与えている」とか、「抗生物質を使用しない」というふうに書いてあれば、そちらを選びたくなります。スーパーで時々みかける、SPF豚や東京Xなども、少々値段が高くても安心できるなら、そのほうがいいなと思います。
◆この「赤豚」も、お値段は普通の豚肉の1.5〜2倍ですが、直営店ではいつも真っ先に売り切れるとのこと。やはり、皆さん少々お高くても(これが10倍も20倍もすればまた話は別かもしれないですが…)安心できるものを食べたいのだと思います。
◆私たち買う側も「安心できるお肉を届けて!」というからには、良心的に、労力とお金をかけられたものには、それ相応の対価を支払うのが当然だって思っているのです。そうしないと、結局「安けりゃいい」の競争の波にのまれて、結局また「安心」が置き去りにされていってしまうようで怖いです。
◆ただ、こうした情報も、すべて「真実」というのが大前提。結局頼れるのは「この業者・団体は信用できる」という「信頼感」しかないので、「業者さんよろしくお願いします」と強く言いたいですね!
◆さて、この「赤豚」。美味しくて、しかも地元の農家が安心・安全にこだわって育てているとのことですのですので興味津々。赤豚の販売元(有限会社伊豆沼農産)のホームページをチェックしてみました。
1.美味しくて肉の臭みが少ない。脂肪酸組成のオレイン酸が多く融点が低いので、舌触り良い。
2.抗生物質を完全に取り除いた独自の配合飼料を使用。主原料であるトウモロコシは、遺伝子組み替えしないもの(NON−GMO)を使用し、保管のための農薬を使用しないポストハーベストフリー(PHF)。
3.契約農家により、昔ながらの農地で生産農家の家族が飼育
◆「生産者の顔が見える」という言葉どおり、製品パックひとつひとつに、生産者の顔写真付きラベルが貼り付けられているとのことです。記事には、夏頃、首都圏他の地域にも出荷されるとありました。メンバーの方の中で、この「赤豚」を食べたことのある方いらっしゃいませんか? いらっしゃいましたらぜひ感想を教えてください。
◆他にも、「美味しくて安全なお肉」を産直で販売している業者、畜産農家もけっこうあるようです。飼育の様子をホームページで紹介しているところもあり、農家の方々のご苦労も垣間見ることができます。私たちも、こうした農家の方々の努力に感謝しつつ、安心して美味しいお肉をいただきたいと思います!
〜「食べてみたい」「食べたことがある」などなど……。
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