(前略)ここ数年、「懐かしのキャラクター」はブーム。しかし「名作劇場がこれだけ注目されるのは特有の理由がある」と日本アニメーションの墨野禎マーチャンダイジング部ビデオ・出版事業課長は指摘する。「舞台はおよそ100年前。自然と共存しながら、人々が人間らしく生きていた優しい時代」。約50話でしっかりしたストーリーをじっくり描く。暴力やエロチシズムが前面に出がちな多くのアニメ・特撮作品とは異なる特徴が今、求められ始めたのではないかと分析する。
作品を見て育った層が親になり、「子供に見せた親」が孫を持つ祖父母になった影響も大きい。(中略)祖父母が安心して買い与えられるビデオとして選ぶケースも目立つ。懐かしさだけでなく、「今も見たいか、味わいたいか」が求められる。(後略)
----------------------------(ここまで日経流通新聞 MJ記事)