「♪セーイ、ヤーング」中高年にとって受験勉強の合間の深夜に聴いたメロディーが今もラジオから流れる。(中略)「プロ野球ナイター中継のオフシーズン対策として、かつての受験世代に狙いを定めた」と当時の文化放送制作部長、今村和夫さんは説明する。ドライバーや営業マン、夕食の支度をする主婦らをターゲットに、ラジオから離れた世代の回帰に期待する。
メディアの主役から離れて久しいラジオに再び日が昇る兆しが見え始めた。(中略)復調を目指す最大の強みは旧来メディアの「最大のライバル」とされるインターネットとの連携。番組のホームページ(HP)で放送した曲を検索、番組で紹介した名所の「案内板」になるなど、瞬時に流れる音声の短所をカバーする。(中略)
「親しみ」に重きを置くアナログのリバイバルと、無機質なデジタルとの混在。その二極分化は世相そのものにも似ている。
------------------------------(ここまで日本経済新聞記事)