自分の英語力を育児に生かす「英語子育てママ」が増えているそうです。海外留学、海外勤務経験のある女性が母親になり、自分の英語力を錆びさせないため、また幼児期からの英語環境を整えるために家庭での話しかけを英語でしているとか。英語子育てサークルもたくさんあり、家庭での英語教育についてのホームページも多数。
◆日常の呼びかけや、絵本の読み聞かせなど母親自身が英語を使って、自然に英語に触れさせるのがポイント。ビデオやカードなど教材も遊び感覚で子供といっしょに楽しめるので、お勉強をしているという堅苦しさはないようです。
◆学校の総合学習向け需要を見込んでいた語学関連のスクール、出版社も英語子育てママたちのニーズに応え、家庭で使える英語カードやパズルゲームを付録につけた雑誌や教材を充実させています。小学校の英語講師を養成する講座には、自分の子供に教えるためのノウハウを学ぶママも来るそうです。
◆また、子供に教えながら、自分の英語力もステップアップしたいというママたちも多いとか。英会話教室が続かなかった人でも赤ちゃんに話しかけながら、楽しい教材を使って家庭で勉強できるという魅力があります。「自分が出来なかったことを子供にやらせたい」という一世代上の願いは、「子供のころ出来なかったことをいっしょにやってみよう」という活発なママたちの行動へと変わりつつあるのかもしれません。
◆小学校にネイティブの先生が補助教員で入っていたとき、「こんな歌習ったよ」と子供がキラキラ星を歌ってくれました。その発音が「トゥィクゥ〜、トゥィクゥ〜、リイル〜タ〜」。小学生になってもこれだけ生の英語から発音を身に付けるのですから、幼児期・乳幼児期から環境を整えれば今までとはずいぶん違った耳になるんじゃないでしょうか。
◆幼稚園くらいの子で英会話教室に行っているなんて話はよく聞きます。先生が遊んでくれて簡単な英語を教えてくれるので、子供も楽しめて親もアカデミックなお稽古をさせている満足感が得られ、なかなか人気のようですね。でも聞いた話によるとほんとうにお遊びのレベルで、一週間に一度通ってるくらいじゃ話せるようにはならないそうです。
◆こうした英会話教室で満足出来ないママたちが日常から英語を取り入れて、本気で子供の身に付けさせようという試みは立派だと思います。何より親の努力が必要ですし、一日中英語と向き合う覚悟も要りますし。塾、スイミング、ピアノなどお金を払って教育の外注が一般的になった現在、親自身が自分の出来ることは家庭で教育しようという姿勢は大事なのでは。
◆こうして育った子供たちが英語が話せる大人になったとき、英語で伝えたい何かをつかんでいることを願います。
〜子供の英語教育について、みなさんのご意見を聞かせてください。:info@e-koe.net