自分で卵豆腐をつくってみようと思ったのは、約10年間でした。「いつ」というはっきりした記憶はありませんが、そのきっかけとなったレシピはいまでも覚えています。それは、ある新聞の料理コーナーで見つけたものでしたが、掲載されていたのは「卵豆腐」ではなく、「プリン」のつくり方でした。卵のたんぱく質が固まる性質をうまく利用して、身近な材料を使用してつくる、その方法を記憶をたどって書いてみます。
【手づくりプリン】 |
<材料> |
卵:3個
牛乳:2カップ
砂糖:適量(覚えていない) |
<つくり方> |
・材料を混ぜて、湯のみ茶碗に注ぎ、水を張った鍋に入れて蒸す
水は、湯のみ茶碗の半分の高さくらいまでが目安
湯のみ茶碗には、ラップをふんわりとかけておく
・最初は強火で、沸騰したら弱火にして8分くらいで完成
・カラメルソースは、別の鍋で砂糖を焦がすようにしてつくる |
私は、このレシピ通りにつくってみました。そして、プリンがつくれるのなら、卵豆腐だってできるはずだと思い、早速、チャレンジすることにしました。
その後、近くに店のない「陸の孤島」で5年近く生活することになりましたので、この卵豆腐つくりはほんとうに重宝しました。また、市販の卵豆腐だと、いろいろな添加物が入っていますが、自分でつくると不必要なものは入れないので安心できます。それに、卵があればつくれるので、価格面でも節約につながります。
つくり方もいろいろ工夫して、現在は電子レンジでつくっていますが、それにいたる経緯も合わせて書かせていただきます。
【手づくり卵豆腐】 |
<材料> |
卵:3個
水:2カップ
料理酒:少々(なくてもいい)
にがり水:少々(なくてもいい) |
<つくり方> ガスレンジ編 |
・材料をよく混ぜて、金ザルでこして、タッパーに入れる。
(直径約15センチ、高さ約7センチの丸型、蓋つきのもの)
・鍋に水(3分の1くらい)を入れ、タッパーを浮かべ、火にかける
・最初は強火で、沸騰したら弱火にして約8分くらい。
・できあがったら、すぐに鍋から出してタッパーの蓋を取り、さましておく |
現在は電子レンジを使用しているが、その方法は
<つくり方> 電子レンジ編 |
・材料をタッパーに入れるとこまでは、ガスレンジと同じ
・レンジのターンテーブルの上に割り箸を並行に並べる。
(隙間をつくり、下からもマイクロ波が当たるようにする)
・そこにタッパーを乗せる(ちょうど、お神輿のような格好になる)
・レンジを300ワットにして、約12分かける。
・できあがったら、すぐに取り出してタッパーの蓋を取り、さましておく |
電子レンジを使うようになったきっかけは、2年前の2月にレンジを買い替えたことがきっかけでした。新しいレンジにはワット数の切り替え機能がついていたのです。説明書を読んでいくうちに、もしかして卵豆腐もつくれるのではと思うようになったのです。そして、何回か失敗を重ねながら、現在のように300ワットで12分のスタイルが完成したのです。
ガスと違って、消し忘れることもなく、また、セットした時間が終了するとブザーが鳴って教えてくれるので、その間他のことに集中できます。
しかし、過信は禁物です。ワット数の設定をそのまま(500ワット)で調理して、焼き豆腐みたいにぼつぼつの卵豆腐ができたこともあります。また、水温も季節によって違いますので、これからの季節は12分より少し短めに設定して様子をみるといいでしょう。
また、水の分量は2カップと書きましたが、目分量で十分です。水が少ないと固いものができますし、逆に水が多すぎると固まらず余った水が浮いてしまいます。その場合は、浮いた水を捨てればいいのです。
この卵豆腐をアレンジして、五目豆腐をつくったこともありますが、具材が浮いて固まってしまったりして、私としてはあまりお勧めできません。
また、味つけはダシの素などを入れたこともありますが、食べるときにポン酢などをかければいいので、現在は味つけをしていません。
ちなみに、手づくりの卵豆腐は、私の場合、冷蔵庫で3日保存しています。
その間、ゆでた麺類や、解凍した煮込み野菜(味つけなし)といっしょに電子レンジで温めて夕食にしています。 |