ご飯やおかずは、まとめてつくり冷凍保存するのが定番の私です。私は、いつも1袋10個入りの冷凍コロッケを揚げた後、それぞれを半分に割って冷凍しているのですが、残りが「半個」になりました。食材の整理と、時間のあるときにまとめてつくっておくことにしましたが、今回は、ちょっと気分転換をするためにハンバーグづくりにチャレンジしました。
私は、20歳代のころ、よくハンバーグを食べていましたが、自分でネタからつくったのは結婚していたころ、ちょうど20年前です。材料は、牛ひき肉とたまねぎだけでした。それを丸く、あるいはハート型にまとめ、油を引いたフライパンで焼いたのですが、途中で形がくずれてきたのを思い出します。「つなぎ」となるものを使っていなかったからでしょうか。
今回は、よりヘルシーな「和風ハンバーグ」をつくることにしました。これから、梅雨の季節になりますので、キッチンや床下に保存してある食材整理も兼ねてすることで、まさに「一石二鳥」です。そこで、私が今回使用した材料をまとめてみました。
<材料> ネタの材料と分量はお好みで |
・にんじん:2本
・乾燥しいたけ:適量
・乾燥カットわかめ:少し多めに
・高野とうふ:4枚
・ツナ缶詰:1個 |
にんじんは、5日前に5本入り100円の品を買い、3本は煮込み野菜とカレーに使用しましたが、残りの2本は、床下収納に入れておきました。すると、わずか5日しか経っていないのに、ところどころ黒ずんでしまったのです。仕方なく、その部分だけ包丁で取り除き、あとは普通に使いました。
乾燥しいたけとわかめは、日常的に置いています。わかめがたくさんありますので、少し多めにいれました。高野とうふは4個残っていましたが、すべて使いきりました。それら3品を入れて水を少し加えた鍋を火にかけて、もどしました。
さて、にんじんと高野とうふをサイコロ状に細かくした上で、フードプロセッサーに掛けます。わかめとしいたけはそのままの大きさで掛けても、小さくなりますので、包丁で切らなくてもだいじょうぶです。
ツナ缶詰は、1個だけ残っていたものを油抜きして使うことにしました。缶の蓋を外し、その蓋で押え、中身がこぼれないように油だけを捨てるのです。ツナ缶詰は、炊き込みご飯をつくるときにも使ったことがありますが、油揚げの代わりになります。
そして、それらをまとめるために「片栗粉」を使うことにしましたが、早くもそこで失敗をしそうになりました。お湯で溶いたほうが早いだろうと、わかめなどをもどした汁を火にかけ、片栗粉を入れました。すると、あっという間に「くず餅」みたいに固まってしまったのです。
そうそう、料理番組で「水溶き片栗粉」といっていたっけ? 気を取り直して、器に片栗粉を入れ水で薄め、材料を入れて火に掛けていた鍋の上から加えます。すると、心なしか固まってきたように思えました。
今度は、1口大に材料をまとめます。全部丸くなったところで、フライパンを温め、丸くなった材料を約10個づつ3回にわけて焼くことにしました。ところが、しばらくすると、フライパンの底にハンバーグがくっついてくるのです。それを外そうとするとばらばらになります。仕方なく、リタイヤしました。
丸めたものすべてに、今度は「小麦粉」をまぶして丸め直しました。そして、フライパンにも、薄く油を引くことにしたのです。
さて、今度はうまく焼けはじめました。天ぷらやコロッケに小麦粉を使う意味がようやくわかったような気がします。小麦粉はグルテンの働きで粘り気が出ますが、中身(具)を保護する役目も持っていたのですね。そして、油を使うことで、フライパンの表面にくっつくのをふせいでいたこともわかりました。
さて、これまで味付けは全然していません。そこで、焼きあがったハンバーグを鍋に入れて、だし汁で煮込むことにしました。入れるのは、水、ポン酢、ねりわさび、ねりしょうがです。いつも、麺類を食べるときに使っていますので、そこは手馴れたものです。
ところが、鍋が煮えるにつれ、せっかくのハンバーグがくずれてきたのです。もはや万事休す!何回かに分けて煮込む予定だったのを中止して、残りはそのまま冷凍することにしました。
波瀾万丈の経緯をたどったハンバーグをいよいよ口にすることにしました。冷蔵庫に残っていた素麺の上に乗せ、レンジで温めました。もう、どうにでもなれ! という心境です。期待はしていませんでした。
ところが、形はともかく「お・い・し・い」のです。ハンバーグよりも、「ひろうす」みたいな食感でした。ひろうすは、豆腐の材料である大豆が入っています。このハンバーグの高野とうふにも大豆を使いましたので、おそらくその関係だと思います。そして、素麺といっしょに温めることにより、最後は、お好み焼きみたいになってしまいました。
この和風ハンバーグつくりで得た感想をまとめてみました。
<よかったこと> |
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残っていた食材を有効利用できた |
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小麦粉の働きを確認することができた |
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フードプロセッサーを使うことで具材が細かくなった
(病人食や離乳食にも応用できそう) |
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最後まであきらめずにつくったことで、形はともかく味はよかった |
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<反省点> |
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食材整理のためとはいえ、一度につくり過ぎると後悔する
(できたものを冷凍保存するが、気に入った仕上がりにならないときは解凍してまで食べたいとは思えなくなる) |
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ツナ缶詰に油分が少し残っているので、油を引かなくてもフライパンがひっつかないと思っていたが想定外だった |
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油なしでできてヘルシーだと期待していたが、結局、油を使ってしまった |
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頭のなかで考えていたことと実際の結果とは、かなり違うことがわかりましたが、この和風ハンバーグも、これから試行錯誤を重ね、私のレパートリーにしたいと思っています。 |