お茶というものは、時間の経過とともに、字のごとく茶色になりますね。最初、熱湯で入れたばかりの黄色いお茶は香りもよく飲みやすいのですが、茶色くなってしまったお茶を飲む気にはなれません。以前勤めていた職場で、茶色く変色してしまったお茶を大きいやかんから何杯もおかわりをして飲んでいた人がいましたが、その人の気持ちがわかりませんでした。
いまから約10年前、ある新聞記事で、おいしい水だしのお茶の入れ方を見つけました。それは、水からお茶を入れる方法です。もちろん、いったん沸騰させた湯ざましでもOKです。
水から入れるのですから、お茶の色が出るまでは時間がかかり即効性がないのが短所ではあります。しかし、この方法で入れて冷蔵庫で保存すると、2〜3日経っても変色せず、黄色いままのお茶が楽しめるのです。
しかし、もともとお茶嫌いの私が、日常的にお茶を楽しむようになったのは、つい最近のことです。それまでは、果汁100%のジュース、その前は炭酸飲料水を欠かすことができなかった私です。それをお茶に変えた理由の1つとして、家計の節約目的がありました。台所に浄水機を取り付けましたので、その費用の見返りにと、価格の安いお茶を飲むことにチャレンジしたのです。
そして、現在はすっかりお茶のとりこになった私ですが、そこに至るまでに、ちょっとしたハプニングがありました。それは、「お茶の種類と、水の相性」です。
水だったらなんでもいいと思っていた私でしたが、浄水機でつくる「アルカリイオン水」を使用すると想定外の結果が出てしまいました。それは、お茶の成分が一気に出てしまい、茶色く変色するばかりでなく、味も損なってしまうというものでした。
お葬式の香典返しの箱が溜まるほど、お茶を飲むことがなかった私ですが、日常的にお茶を飲むようになったことで、手持ちが少なくなり、新しくお茶を購入しました。あまり深く考えず購入したその品は、粉成分の多い安いものでした。ですから、水だしのお茶が茶色く変色するのは、安物のお茶のせいだと思っていました。いままで飲んでいた香典返しのお茶が、「一番茶」という高級品だとは知らなかったのです。ですから、お茶と水の相性に気づいたのは、まったく偶然でした。
あるプレゼント企画で、地域の名水(伏流水)をいただいたのですが、それを使うと、価格の安く粉成分の多いお茶でも、黄色いきれいなお茶のままで飲めることに気づいたのです。おかげで、ごみ箱行きの決定していた安物のお茶は、立派に使命を果たすことができました。
そこで、アルカリイオン水を使った体験を私なりにまとめてみました。
<アルカリイオン水に適するもの>
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└即効性を期待したいもの コクのある味、色を期待したいもの |
レギュラーコーヒー |
ウーロン茶 |
むぎ茶 |
一番茶 |
<アルカリイオン水に適しないもの>
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└粉成分が多いもの |
粉茶 |
抹茶を含むお茶 |
一番茶でも、缶の底に残っているもの(粉成分が混ざっているもの) |
もちろん、これは飲み物に関してです。料理の場合、アルカリイオン水を使うと調味料の節約につながるなど、利点はいろいろあります。ご飯も、安いお米でもおいしく感じるそうです。(私の場合、実家でおすそわけをしてもらっていますので、お米を自分で買うことはあまりありませんが)
最後に、アルカリイオン水について書かせていただきたいと思います。
「アルカリイオン水」とは、水を電気分解してつくられた水のことで、カルシウム、カリウムなどの身体に有用なミネラルが多く含まれています。(ちなみに、電気分解するときに同時にできる「酸性水」には、硫酸、炭酸、塩素などが含まれています。)
私は、レギュラーコーヒーは「アルカリイオン水」で、粉成分の多いお茶は、「浄水」で入れるようにと、水の使い方を分けています。
このアルカリイオン水は、ミネラルウォーターとしても売られています。また、プラスチック容器を購入して持ちこめばサービスしてくれるスーパーもあるそうです。
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