私は、3個セットのゼリーをときどき購入します。その理由は、ヨーグルトと違い賞味期限までの日数があることと、100円セールでお買い得だということがあげられます。しかし、市販のゼリーはすごく甘いので、たまに食べるにはおいしいのですが、毎日といえば閉口してしまいます。それでも、冷蔵庫にストックがなければさみしいものです。
先日、久しぶりに自分でゼリーをつくってみました。このごろ、寒天がブームになっていますので、昔からあった棒状のものを見つけるのは容易ではありません。しかたなく、4グラム×3袋の箱入りの粉末寒天を買ってきました。
それを利用して2種類のゼリーをつくりましたので、その材料をまとめてみました。
<レモンゼリー> |
材料 | 粉末寒天 1袋 水 400CC
濃縮レモン汁 適量 砂糖 適量 |
<あずきゼリー> |
材料 | 粉末寒天 1袋
金時豆 120グラム 牛乳 500CC |
最初にレモンゼリーをつくりましたが、濃縮レモン汁と砂糖の量が適当でしたので、すごくすっぱく感じました。また、全体的にごわごわして固い食感もしました。そこで、丸い器に入れたレモンゼリーの中心に、冷蔵庫にあった市販のオレンジゼリーを落としました。ちょうど、目玉焼きみたいになり、食べると「みつ豆」みたいな感じがしました。
それから数日後、ほんとうは水ようかんをつくりたかったのですが、小豆を炊いて味つけをするのが面倒なので、金時豆を買ってきて代用しました。
粉末寒天は、開封してすぐに火にかけて使うことができるので便利です。鍋が沸騰するのを待っている間、真空パックのまま、金時豆を手でもんで、小さくしました。そして、沸騰した鍋に入れてかき混ぜ、器に入れてあら熱をとってから冷蔵庫で固めると完成です。
色は、薄いあずき色で、ところどころに豆が混じっているというものです。牛乳(水)を今回は増やしましたので、レモンゼリーよりは柔らかく仕上がりました。味は、好き好きですが、おもいっきり金時豆の味がして、イメージしていた水ようかんとはほど遠いものでした。
実は、以前、粉末ゼラチンを買ってきたまま置いています。そのときは、寒天が店頭になく、その代わりとして買ってきたのですが、どうもゼラチンが好きになれなくて、ずっと置きっぱなしにしているのです。その理由は、ゼラチンの原料にあるのです。
私は、ゼラチンと寒天の違いについて、ずっと疑問に思っていましたが、あまり深く考えることもなくきました。でも、せっかくの機会ですので「ゼラチンと寒天の違い」で検索してみると、ありました! 私と同じことを疑問に思って質問している人もいたのです。
そこで、その資料にもとづき、「ゼラチン」と「寒天」、そしてあまり耳にすることのない「カラギーナン」についてもまとめてみました。
<ゼラチン、寒天、カラギーナンの特徴> |
(ゼラチン) |
原料: | 動物の皮、腱、骨等から抽出したたんぱく質 |
特徴: | コラーゲンを含む |
ゼリーにするとやわらかい弾力あり |
利用: | 水でふやかしてから煮溶かす |
加熱しすぎると固まりにくい 10度以下にして固める |
温度が高い室温におくと固まった後も溶け出す |
たんぱく質分解酵素を含む食品は加熱してから使用する
パイナップル キウイ
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(寒天) |
原料: | テングサなどの海草 |
特徴: | 消化酵素や腸内細菌によっても分解されない カロリーゼロ |
食物繊維が多く整腸作用があり、ダイエット食品 |
ゼリーのような弾力や粘りはない |
利用: | しっかりと沸騰させ、煮溶かす |
常温でも固まり、煮溶かさない限り溶けない |
(カラギーナン) |
原料: | 海草 |
特徴: | 弾力と粘りがあり、ゼラチンに近い食感に仕上がる |
60度くらいで溶けるが沸騰させても問題なし |
常温で固まる |
私は、いままで市販のゼリーは寒天からできていると思いこんでいました。
私が小さいころは、ゼラチンなどハイカラなものにお目にかかることもありませんでした。ですから、ゼリーといえば寒天でつくられているというイメージがあったのです。しかし、こうやって比較してみると、たしかにゼラチンと寒天の違いがわかります。
市販のゼリーは、すぐに溶けるというよりも、開封した時点で水分が流れ出ますので、特売用につくられていて寒天を節約しているのだと思っていたのです。でも、ゼラチンと寒天との違いのせいだと、ようやくわかりました。
しかし、知らなかったとはいえ、いままでよくぞゼリーを食べてきたと思うと、ぞっとします。というのは、さきほども少し触れましたが、ゼラチンの原料を知って引いてしまったからです。コラーゲンはたしかに必要ですが、「動物の〜 」と書かれていると、すごく抵抗を感じてしまうのです。「知らぬが仏」といいますが、まさに私のいまの状況を意味しています。
なんだかまとまりのない原稿になりましたが、みなさんも暑い夏に備え、てづくりの冷たいお菓子をつくってみてください。
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