先日、アパートのプロパンガスが入っている業者から、一連の書類が入った封書が届きました。業者といっても、アパートを管理している農協です。そこの事業の一環として、プロパンガスも扱っているのです。
その封書には、「LPガス供給に関する重要事項確認書」が複写で入っており、1部を同封の封筒にて返送するようにと書かれていました。そして、その書類のなかに「プロパンガス料金単価表」が入っていました。恥ずかしながら、私は、プロパン料金は高いとのイメージだけが先行して、その詳細までは知りませんでした。
価格表を見てびっくりしました。なんと、プロパンガスを設置しているだけで、基本料金が1,785円(税込み)もかかるのです!
まったくガスを使わなくてもです。
そして、1立方メートルごとの使用料金が420円します。その事実を知り、愕然としました。そして、都市ガスはどうなっているのか知りたくて、市役所へ電話しました。すると、市役所はガス事業を民間に委託しているとのことでしたので、改めてその業者に電話をしました。
それをもとに、プロパンガスと都市ガスの料金の違いをまとめてみました。
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基本料金 |
1立方あたりの料金 |
10立方使用(基本料金込) |
プロパンガス |
1,785 |
420 |
5,985 |
都市ガス |
735 |
218 |
2,915 |
こうして比較してみると、都市ガスのほうがはるかに安いことがわかります。事実、私が最初に住んでいたアパートは、市街地にあり都市ガスが入っていました。詳しい資料は残っていませんが、夏場の料金は1,000円までだったこともあります。
しかし、市のどの地域にも都市ガスが入るわけでもなく、ましてや、農協が管理しているアパートに住んでいる以上、その系列のガスを利用しなければならないというのが自然の流れでしょう。
プロパンガスと都市ガスでは、基本料金というスタートラインから違うことがわかり、かなりショックを受けた私でしたが、都市ガス担当との電話を切るとき、若い女性従業員が、こう言いました。
「価格面では、都市ガスのほうがお得のように思えますが、火力はプロパンガスのほうが強いですよ」
「えっ? そんなこと言っていいのですか?」
私は、心のなかで、つぶやきました。
しかし、どっちみちプロパンガスしか使えない地域に住んでいますので、どうすることもできません。また、ガスをまったく使わなくても毎月1,785円は取られるのです。上水道の料金は、2カ月の基本料金(16立方メートル未満)が、2,562円。同じく下水道は1,890円です。下水道料金とあまりかわらない料金が、毎月自動的に加算されてしまうのは、なんとももったいないことです。
ここで、我家の昨年度のプロパンガス料金をまとめてみました。
(参)は、都市ガスの価格に換算したものです。
使用月 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
金額 |
4,900 |
4,539 |
4,765 |
4,223 |
3,817 |
2,959 |
(参) |
2,352 |
2,164 |
2,282 |
2,000 |
1,790 |
1,344 |
使用月 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
金額 |
2,959 |
2,778 |
2,959 |
3,726 |
4,494 |
5,081 |
(参) |
1,344 |
1,250 |
1,344 |
1,742 |
2,141 |
2,446 |
1カ月平均使用料金は、プロパンガスが約3,933円、都市ガスが約1,850円になります。その差額は、約2,083円にもなり、年間では約24,996円も違ってきます。改めてプロパンガスは高いと思いました。
もちろん、月に10,000円を超える家庭はざらにあります。そのことを思えば安いかもしれませんが、ひとり暮らしにとって、水道代や電気代よりも割高です。
私が、ガスを使うのは調理のときと、お風呂のシャワーだけです。ふだんの台所仕事にも洗面所で顔を洗うときもお湯は使いません。汚れのひどい洗い物は、お風呂から上がり温水器のスイッチを切った直後に出る、台所の温かいお湯を有効利用しています。年中を通じてして徹底していることですので、夏場と冬場に料金の差が出るのがくやしくて仕方ありません。ただ、温度設定は、夏場は42度くらいに下げますが、真冬は最高の60度にまで上げます。また、水温の違いがガスの使用量に影響があるのかもしれません。
正直いって、これは、自分ではどうすることもできません。あえてできるとすれば、料金がかさむ冬場のお風呂(シャワー)を2日に一度に減らすことでしょう。そうすれば、自動的に洗濯物も半減し、週2回の洗濯も1回に減ります。それが、電気代の節約にもつながります。水道料金は、いつも基本料金範囲内ですので変わりませんが、「水の節約」に貢献できると思います。
それでも、シャワーを浴びて、体を温めたいという気持ちは大切にしたいのです。家のなかは、暖房もしませんので。
これから、夏場はガス代が安くなりますが、やがて冬の季節はやってきます。また、頭の痛い材料が増えそうです。
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