メーカーが、電化製品の部品を保存する期間は10年ということを聞いたことがあります。また、リサイクルショップでは、いくらきれいに使った電化製品でも10年経過するとタダになってしまうと、自分の経験で知りました。
私が使っているテレビデオ(テレビとビデオが一体化したもの)を購入したのは、平成14年です。つまり、ひとり暮らしを始めて半年以上たったときに狭いワンルームに入れたものです。そして、その製品は、ことしで満14年になります。
しかし、実際はそれ以上の年数が経っているとみなされるのです。知り合いのA電気店によると、1回引っ越すことに2年を追加して計算するそうで、私の場合は3回引っ越していますので、プラス6年、つまり20年選手になります。ただし、最初の3年間は、たまにビデオを観るくらいにしか使っておらず、その分はマイナスになると、自分で勝手に解釈しています。しかし、どっちみち年季が入ったものには間違いありません。
テレビのデジタル放送への移行まで、ついに5年を切りました。この話を知ったとき、とっさに思ったことは、「それまでこのテレビが持つかなぁ」ということです。
現に、引っ越すたびにビデオ部分の修理をしています。ある日突然、動かなくなるかもしれない……。そんな不安は、ついに的中したのです。
私は、いつもテレビを観るときはそれに集中しますが、ほかの用事をしながらテレビを聴いていて、ふと顔を上げたらテレビの画面が真っ暗だったのです。いまから、ちょうど1週間前のことです。
ずっと雷雨が続き、その都度アンテナまで外しテレビが壊れないようにと警戒をしていたのに、まさに「青天の霹靂」です。原因をさぐるため、テレビの電源を切ってアンテナをつなぎなおしたり、ビデオを再生してみたりしましたが、結局画面は真っ暗なままでした。
翌日もまったく同じでしたので、ついに知り合いのA電気店に新しいテレビを注文することにしました。
買い換えのための条件は次のとおりです。
<テレビを買い換えるための条件> |
・少しでも安いこと 中古でもいい |
・デジタル放送うんぬんよりも、いまが大事 |
・流行にはこだわらない |
・サイズは小さくてもいい
(21インチのものより小さくてもいい) |
・ビデオはついてなくてもいい
(テレビデオが便利だが、普通のテレビでいい) |
以上、強い意志を持ってA電気店と話をしました。
中古品についてですが、A電気店いわく、テレビはとことんまで観てしまう人が多く、また、いつ中古品が出るかわからない。そして、リサイクルの料金をもらってシールを貼ってしまうと、それを販売することはできないそうです。
また、サイズやビデオ機能についても、長い目で見た場合、いま持っているものよりもグレードを落とすことは、精神的にストレスになることが自分でもわかりました。そして、いろいろと話を進め、価格も比較して、最終的にいま持っているものと同じものにしました。もちろん、デザインは変わっています。
私がよその店と比較することなく、A電気店に決めた理由は次のとおりです。
<A電気店に決めた理由> |
・古いテレビをリサイクルとして出さなければならない
電気店なら代理でしてもらえる |
・重いので、自分で買ってきて設置できない ラジカセなど軽いものなら、量販店へ行って買ってくることができる |
・いざというとき、修理を頼みやすい むずかしい修理は、メーカー対応になるが簡単な修理なら頼みやすい |
そして、テレビデオは税込53,000円、リサイクル手数料は5,000円かかることがわかりました。このテレビデオを10年観る予定だと、年間5,800円、月にして約483円かかることになります。もちろん、デジタルチューナーは付いていませんので、5年先にはそれも必要になります。
「どうして、こんなことになるの?」
パソコンがごきげんななめなので、いつも警戒しているのですが、それよりも早くテレビが壊れてしまうなんて!!! なんのために超・節約生活をしているのか、わからなくなりました。
ひとり暮らしを始めて半年後にテレビを入れましたが、その直後、まるで私の動きをみていたかのようにNHKの職員がきました。しかし、そのときは受信料を払わずに済んだのです。そのかわり、次に引っ越すまでの3年間、ほんとうにテレビは観ませんでした。
そして、新しく越したところへもNHKの職員がやってきました。その当時は、まだアパートも少なく、家賃の高い新築に入るしかなかったのです。しかし、理由はともかく、新しい家に住んでいますので、「お金がない」とは言えず、口座振替を契約するまで、その職員は帰りませんでした。仕方なく口座振替契約をし、その延長で現在に至っています。
14年前、ひとり暮らしをスタートさせた当時の3年8カ月はテレビを観ずに生活できました。しかし、現在はテレビで得る情報もたくさんあり、テレビなしの生活は考えられません。
A電気店いわく、テレビから火が出たりしない限り、音だけ聴いていてもだいじょうぶだと言われ、新しいテレビがくるまでの約1週間は、そうしました。すると、30分ほどすると画面が現れて落ちつくのです。ビデオの再生もできました。しかし、スイッチを切ると、元の状態に戻ってしまいます。どっちみち、新しく買い換えるしか方法はなかったと思っています。
あと、5年で完全にデジタル放送に切り替わります。そのときのために、デジタル対応にすればよかったのかもしれません。しかし、あすの生命さえわからない世の中です。そのときはそのとき! 開き直ることにしました。
しかし、予期せぬ出費のため、超・節約生活はさらに拍車をかける必要性がでてきました。
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