部屋の片づけをしていたら、ベットの下から1冊の絵本が出てきました。
「でんしゃ」バイロン・バートン作
なんでこんな所に?首を傾げつつ、もう少し奥を覗いてみると、
「アンパンマンをさがせ!1,2」 やなせ たかし原作 |
「サンドイッチ サンドイッチ」※ 小西 英子作 |
「ブルくんかくれんぼ」※ ふくざわ ゆみこ作 |
「おやすみなさいマーヤちゃん」※ 西巻 かな作 |
※こどものとも年少版(福音館書店) |
あらあら、まあまあ。
1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ。
7冊も出てきました。
幼稚園から帰って来た息子に、私は早速聞いてみました。
「どうしてベットの下に本があるのかな?」
すると、
「あのね!」
ちょっと来て!そして見てて!息子の目はキラキラしています。
「ここからね、いれるのー」
壁とベットの隙間から、息子は本を1冊コトンと落として見せました。
「トショカンといっしょでしょ?」
なるほど。
図書館の休刊日に見た、返却用のポストを思い出して、その真似をした様子です。
「ありがとうございましたー」
なんて言っています。
「あらー、本当だ!一緒だねえ」
あまりにも楽しそうな姿だったので、その場では怒る気になれず、笑ってしまいました。
その後、何回も同じ事をするようならば、
「本が折れちゃうから止めようね」
と、言うつもりですが、あれ以来この遊びはしていないようです。子供って、可愛いですね。
さて。
我が家では本は寝る前に、もう習慣のように読んでいます。たまに昼間に読むこともありますが、大抵は、それこそ儀式のように、やっぱり、夜、寝る前に。時々、ダンナが読むこともあります。その様子は本当に微笑ましくて、ダンナも息子も一生懸命。時々、息子の笑い声も聞こえてきます。
「メイシーちゃんのバス」 ルーシー・カズンズ作 |
「ぐりとぐら」 なかがわえりこ と おおむらゆりこ作 |
「ノンタン こちょこちょこちょ」 大友 幸子作 |
あたりは、息子が読んでくれます。微妙に文章が違っていますが、それがまた可愛い。息子が読んでくれるのも、私は大好きです。
人それぞれ、本の好みがありますから、まずは色々な本に出会って欲しくて、月に2、3回のペースで図書館へ通っています。そして、そのうちの月に1度は移動図書館を利用。息子は「図書館バス」と言っています。図書館よりも開放的で、少しのお喋りは気にならないし、こっちの方が、息子は嬉しいみたいです。
今のところの傾向としては、日本の昔話やグリム童話は、ちっとも聞いてくれないので、好きではない様子。そのうちに、開拓したいところです。息子は、絵がかわいらしいもの、言葉にリズムのあるもの、最後はハッピーエンド、が、好きみたいですよ。気に入ると、何度も何度も同じ本を借ります。そして、内容も全部覚えてしまいます。先に、「息子が読んでくれる」と書きましたが、聞いて文章を覚えてしまうんですよね。小さいながら、なんて素晴らしい!こうなると、こちらもはりきって読んであげちゃいます。上手に読めているかは、分かりませんが。
とはいえ、新たに読もうとする本を選ぶのは難しくて、時に悩んでしまいます。
「まだ?」
「ちょっと待ってね」
「これ読んで」
「ちょっと待ってね」
図書館では待たせてばかり。本は、背表紙しか見えないと、子供は文字が読めませんから、選べないんです。それに気が付いてからは、ここらへんから1冊、と、思うと、5、6冊の本をそこの棚からどっさりと抜き出して、膝の上に広げて、
「どれがいい?」
なんて聞きながら、吟味するようになりました。気をつけないと、
「それ全部」
と、言われちゃいますから、そこだけは注意。
テレビやビデオも楽しいけれど、1ページづつめくって物語を追う絵本もまた、親子のコミュニケーション作りにもなるし、よいものだと思います。
子供が眠った後は、今度は自分用の本を読む。最近、ぐっと涼しくなって、ますます本が恋しいです。
子供は本好きな子になるかどうか、わからないけれど、本を大事に出来る子にはなって欲しいな、と、母は思っております。 |