秋から冬に向かうこの季節。ちらっと幼稚園の園庭を自転車で通りかかると、子供達は今日も元気いっぱいに、外遊びを楽しんでいます。
「ゴホンゴホン。マサくんは今日はお休み?」
「そう。お熱があるからね」
しかし、咳と鼻水、そして、38度の熱を出した息子は私に連れられて小児科へ向かいます。
日向日陰の温度差、あと、乾燥も影響するのでしょうか?
手洗い、うがい、着替え、を怠ると、子供はすぐにカゼをひきます。
「幼稚園・保育園は、カゼのデパートだからねえ」
行った先のクリニックの先生は、そう言って苦笑い。咳カゼ、鼻カゼ、熱カゼ、インフルエンザ、水疱瘡、おたふく・・・。確かに、なんでもありそうです。そして、大安売り。
「ハイ、お口あーん」
「ハイ、お胸もしもし。背中も、もしもし」
「じゃ、お薬4日分、出しますから、飲んで様子を観て下さい。お大事に」
処方箋を持って、今度は隣の薬局へ。
「細菌を殺す、白い粉薬と。
鼻水、くしゃみ、咳を押さえるシロップのお薬。
38.5度以上の時に使用する、座薬です。お大事に」
白衣を来た薬剤師さんが、お薬を用意してくれます。
「やれやれ、お薬だ。困ったわ」
私は、とほほ、と、溜息です。
上手、下手で分けるなら、うちの子は、お薬を飲むのが下手な子です。体は丈夫な方なので、クリニックへ行くのは年に数回、なのですが・・・。お薬を何に混ぜても、直ぐに気が付いて、
「いや!飲まない」
と、言い張ったり、
「おいしくないよー」
と、言って、泣き出したり。
「うえー」
口に入れても、全部吐き出してしまったり。とほほ、とほほ、とほほ。
が。今回は、私、ちょっと頑張ろうかと、心の底で握り拳を握っていたりします。薬剤師のお友だちから、有力な情報をもらっていたからです。
情報1 |
粉の薬はゼリーにできる
甘めのジュースを温めて寒天を溶かし、それが冷めてから、1回分の薬を混ぜて冷やして固める。
喉ごしも良いので、子供、喜んで食べる。 |
情報2 |
水の薬はシャーベットにできる
氷を作る容器に、薬を1回分づつ分けて注ぎ、冷蔵庫で凍らせる。室温でちょっと戻して、シャーベット状になったら食べ頃。 |
情報3 |
苦みの出やすい薬はココアで
水やジュースで溶かして飲ませるのがダメでも、ココアならOKというお子様、多数。
自分が子供の時、私は薬を飲むのが上手な子でした。シロップのお薬なんか、むしろ美味しくて、「もっと飲みたい」くらいだった記憶があります。まあ、人には得手不得手がありますから、うちの子は、本当に「薬が苦手」なんだろうと思います。あまりにも飲めないので、
「あの、薬を飲まないと、ダメですか?」
と、以前、お医者さんに訊ねたことがあります。
「お薬を飲まないと、治るのが遅くなります。そして、つらい時間が長くなって、お子さん本人の体力が消耗してしまいます。命に関わるのか、と、言われれば、そんなに大袈裟なものでもないけれど、飲んだ方が、早く治ります」
と、お医者さんは優しく教えてくれました。
と、言うことで。
やはり、薬は飲ませたい。飲んで欲しい、と、母は思うのです。そして、あの手この手で、3才半の子供と格闘。
ゼリーを作る私を見て、
「うわー、魔女だ」
と、ダンナが一言。コップにコロンと入れた氷が一つ、薬の氷でしたが、悪意を持って私は知らん顔。
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情報4 |
薬は最後まで飲みきって
きっちり治したければ、処方された薬は飲みきった方がいい。どうしても飲まない、飲ませたくない場合は、症状がどうなったら内服を中止してよいのか、医師に聞いておくと安心。 |
これから、まだまだカゼのシーズンが続きます。手洗い、うがい、着替え、保温。栄養も睡眠もしっかりとって、元気に頑張りたいものです。ちなみに、ゼリーは不評でした。シャーベットとココアがオススメです。 |