ここのところ、夏バテのせいなのか、体がだるくて体調がすぐれない日が続いていたわたし。なにもする気にならなくてつらかったのですが、病気と呼べるほどはっきりとした症状はないし・・・と、病院へ行くのはためらっていました。
そんな折、近くに「統合医療」を取り入れた病院があると知り、先日、思い切って出かけてみました。
ところで、「統合医療」とは?
以前から興味はあったのですが、あまり詳しくは知らなかったので、事前に病院のホームページなどで調べてみました。
ごくごく簡単に言うと、次のような定義が当てはまるようです。 |
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西洋医学の良さを生かしつつ、鍼灸やアーユルヴェーダ、アロマテラピーなど伝統医療や自然療法のすぐれたものも取り入れ統合した新しい医療の形 |
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人間が潜在的にもっている自然治癒力を高めることを目的とする |
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肉体と精神を切り離して考えるのでなく、体も心も一体とみなし人間全体を診る医療 |
近年は、がん治療に統合医療を取り入れている病院もあるそうですし、内科や心療内科、予防医学など、さまざまな場面で注目を集めているようです。
わたしが訪れた病院でも、うつなどの神経症から肥満、肩こりやむくみ、禁煙外来など、さまざまな症状に対応していました。
まずは普通の病院と同じように、受付で保険証を提示し、問診表に必要事項を記入。しばらくすると診察室へ呼ばれ、先生の問診です。
不眠やだるさがとれないことなど、気になっていた体の不調を説明すると、先生はいくつかの治療方法をあげてくれました。
そのうえで、仕事があり頻繁には通院できないこと、薬はできるだけ使いたくないこと――などこちらの希望を伝えると、「では、リラックス療法にしましょう」とのこと。
リラックス療法?
なんのことかと思っていると、看護士さんが別のフロアに案内してくれました。
連れて行かれたのは、病院に併設されたアロマセラピーサロン。
いかにも病院といった感じだった診察室や待合室とはうってかわって、静かな環境音楽が流れ、優しい間接照明の中に心地よい香りが漂う、ゆったりと落ち着いた空間になっていました。
まずは、アロマセラピストによるカウンセリングです。
症状を説明すると、セラピストの方が効果的だと思われるエッセンシャルオイルを数本選び出し、香りをかがせてくれました。
その中から自分が気に入ったものを数種類選んだら、いよいよマッサージルームへ。
アロマオイルのマッサージは初めての経験だったのですが、おもったよりベタつくこともなく、セラピストさんの絶妙の力加減がとてつもなく気持ちいい!
暖かい手でゆっくりとマッサージされるうちに、コリコリと固くなった筋肉がゆるりとほどけていくのを実感できました。
施術中の気持ち良さも最高でしたが、驚くべきはその効果です。 |
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たった20分のマッサージでしたが、病院に来る前に感じていた重くだるい感じがスッキリと消えている!
エッセンシャルオイルの効能ももちろんあるのでしょうが、優しい自然な香りに包まれて心からリラックスできたことが良かったようです。
今回の治療を受けて、アロマセラピーに対する認識がすっかり変わりました。 |
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ただ、マッサージによる症状の回復は一時的なものなので、できれば継続して通ったほうがよいとのこと。わたしの場合、定期的にリラックス療法を行いながら、原因となっているものを取り除くためには薬なども並行して使ったほうが有効とのことでした。 |
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ちなみに、今回のアロママッサージはあくまで治療の一環のため、一般的な治療と同様、健康保険が使えます。そのため、料金もサロンなどでアロママッサージを受けるよりは若干、お手ごろのようです。 |
この病院ではアロマセラピーのほか、カイロプラクティックやサプリメントなども取り入れているそう。
もともと病院嫌い、薬嫌いでなかなか病院通いが続かないわたしですが、こうした治療が中心なら体や精神面への負担も少なそうで安心。きちんと通って心も体も元気になろう!と自然に思うことができました。 |