幼稚園のころ、工作に持っていくお菓子の空き箱がなく、急きょ、キャラメルを2箱買ってもらい、子ども心にも恥ずかしく思った苦い経験があります。
それ以降、お菓子の箱に限らず、パンの包装紙など少々の汚れがあっても残しておくようになったのです。
私が22歳のとき建て替えるまで、私の実家は萱葺きの古い日本家屋でした。
ふだんから散らかっており、雨漏りもする家でしたので、かたづけに対する観念はありませんでした。家族の誰もが散らかっていてあたりまえだと思っていたのでしょう。
そんな私が、かたづけに対し、こだわりを持つようになったのは、14年前にひとり暮らしを始めてからです。もちろん、それに至るまでには、結婚というワンクッションもありました。
ひとり暮らしのスタートがワンルームだったこともあり、実家の荷物を引き取る必要性から、より広い部屋へ越すなど、いろいろな事情があり、数回の引越しを経験してきました。おかげで、すっかり引越し貧乏です。
ひとり暮らしを始めてからは、極力手持ちのものを減らしましたが、それでも引越しのときは、いつもごみ袋に数枚分の余分なごみが出てきます。それらは、そのうち使うだろうと思いながら大事にしまっておいたものばかりです。
結局役にたつことなく、引越しのどさくさにまぎれて、無造作に捨てられてしまうのです。
そこで、私が捨てるものと、その判断基準をまとめてみました。
<捨てるもの> |
・請求書が入っていた封筒
開封したその手で捨てて、中身は所定の袋に入れて保管する
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・レシート
金額を家計簿に転記してすぐ捨てる
もちろん、仕事で使った分は証拠書類として保管する
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・プラスチック製品
リサイクルに出せるものは規定の袋に入れ保管
汚れているものは、可燃ごみとして出している
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<捨てられないもの> |
・仕事関係の書類
7年間保管義務があるので、関連する書類も捨てられない
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・大事な契約書類(アパートの契約書類など)
契約終了した後でも、保管しておくと役にたつことがある
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・友人からのプレゼントなど
写真に撮ってからリサイクルにだす
欲しい人に譲る |
先日、関西エリアのテレビ番組で「かたづけ」をテーマに特集が組まれていました。そのなかで、「捨てるともったいない」から「役立ててないと、もったいない」への意識を変える必要性が強調されていました。
日本の家は、アメリカに次いで広いというデータがあります。もちろん、大都会も田舎も平均した数値ですので、みんながみんな広い家に住んでいるというわけではありません。
また、日本人が持っているものの品目は、平均1,643種類にもなるそうです。
その番組に出ておられた在日外国人は、北ヨーロッパでは、リビングは友人にみせるためのものであり、家には気に入ったものしか置かないという信念を持っていました。彼の家は、60平米ほどですが、たしかに広々としていました。
また、掃除が嫌いなのは、ものが多くてかたづかない。だから、やるのが面倒だという悪循環になっているというのです。
そこで、その番組で取り上げられていたかたづけのテクニックを紹介させていただきます。
<かたづけのプロ・テクニック>
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・なにのために使う部屋か
目的意識を持つ
ものの置き場所を決めて、そこに置く |
・いらないものはすぐに捨てる
空き箱などは置いておかない |
・家にあるものを把握しておく
ダブって買うのを防ぐ
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・大切なものだけに囲まれて暮らす
捨てる勇気が大切
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たしかにそのとおりです。私も、きれいな空き箱をとっておくことがあります。机のなかを整理するなど、役にたつことも多いのですが、「そのうち、そのうちに」と思っていても、押し入れのなかで眠ったままのものが結構多いのです。
また、台所小物など、以前買ったことを忘れて買ってきたこともよくあります。ひとり暮らしでさえこれですから、家族が多い場合だと、ものがダブることはよくあると思います。
最後の捨てる勇気ですが、これは自分で処分できなかったら友人と物々交換する方法もあると思います。
もうすぐ、本格的な夏になります。私も押し入れのなかを全部放り出して大掃除を兼ねてかたづけたいと思っています。
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