6月から「道路交通法」が改正され、路上駐車の取り締まりがきびしくなりました。そのことは、早い時期からテレビのニュースで取り上げられてきましたね。路上駐車の罰則が厳しくなったことで、ちょっとそこまでの駐車ができなくなりました。また、運送業者にとっては死活問題です。車の見張り役を配置したり、駐車場を借りてそこからワゴンに乗せて荷物を運んだりと、法改正対策に必死です。また、法改正に便乗した新ビジネスや偽監視員の登場など、路上をとりまく環境は早くも混雑もようです。
この路上駐車違反に対するもので従来と違う点は、民間の監視員が職務に就くこと、見つかったらすぐに違反とされること、そして、違反車の責任は車の持ち主にいくことになることです。もし、罰金を払わなければ、車の持ち主は車検を拒否されることになります。
さて、道路交通法に関するものはなぜか6月に多いのですが、「優良運転者の表彰の申請」も6月1日を基準としたデータにより、受け付けがなされます。
その期限は、私の市では6月16日(金)になっています。みなさんのところではいかがでしょうか。
もちろん、任意申請ですし、受けなくても何も支障がありません。また、受けても特別優遇されるものでもありません。いうならば、無事故・無違反を貫いた自分に対するご褒美、勲章といったものでしょうか。
そこで、優良運転者の表彰申請受け付けに関する情報をまとめてみました。
<とき> |
6月7日(水)〜6月16日(金) ただし土・日は除く(S市の場合) |
<ところ> |
交通安全協会窓口 |
<持ち物> |
運転免許証、交通安全教会会員証、印鑑、無事故無違反証明代700円 |
<条件> |
申請は、本人申請 |
<受賞要件> |
金賞:自家用自動車・自動二輪車……20年以上
営業用自動車(青ナンバー)……15年以上
原付・小型特殊……30年以上
銀賞:自家用自動車・自動二輪車……15年以上
営業用自動車(青ナンバー)……10年以上
原付・小型特殊……20年以上
銅賞:自家用自動車・自動二輪車……8年以上
営業用自動車(青ナンバー)……5年以上
原付・小型特殊……10年以上 |
<表彰対象> |
交通安全協会会員である方
金・銀賞は過去5年間、銅賞は過去3年間無事故・無違反である方
金賞は銀賞受賞後3年、銀賞は銅賞受賞後3年が経過している方
(S市の広報誌より抜粋) |
上の表からわかるように、最短距離で金賞までたどり着くのは20年かかるということになります。私は、18歳の8月6日に免許を取得していますので、基準日となる6月1日にはちょっとのことで及びません。したがって、免許を取得して21年で金賞にたどりつける計算でした。
予定通り27歳で銅賞を受賞、34歳では銀賞も受賞しました。そして、ことしは、いよいよ金賞という忘れもしません、平成9年1月29日のことです。お隣のN市で進入禁止区域に入ってしまい、現行犯として反則キップを切られたのです。そして、7,000円の罰金も……。
その瞬間、私の脳裏には、「金賞」の文字に羽根が生えて飛んでいくのが浮かびました。よく、表彰を受けた後、事故をするというジンクスがありますが、私は、受ける直前になってから、想定外のできごとに遭遇してしまったのです。
進入禁止の標識は、駐停車禁止、駐車禁止の標識と縦方向にだんごのように並んで、1本のポールに立っていました。ほかの2種類の標識には気づいていたのですが、進入禁止の標識はまったく意識していませんでした。
そんなわけで、せっかくの金賞は5年「お預け」になってしまいました。そして、本来なら銀賞から5年のところを倍の10年かかって、44歳のときに、ようやく金賞を手にすることができたのです。自己申請していただける賞は、これが最後です。あとは、交通安全協会からの推薦になるそうですが、一度、無事故・無違反記録が切れた私は、現在の記録は10年目になっています。
さて、優良運転者の表彰式での記念品は、表彰状、バッジ、車に貼るステッカー、粗品です。銅賞のときは筆立て、金賞のときは湿度計と温度計のついた時計をいただき、現在も使っています。銀賞のときはなにだったのか、さっぱり思い出せません。
みなさんのなかにも、表彰を受けておられる方も多いと思います。もし、知らなかったという方は、一度調べてみてください。そして、その表彰を受けるためには、6月よりきびしくなった路上駐車違反で反則キップを切られると、記録が途絶えてしまいます。運転されるみなさん、どうか気をつけてくださいね。 |