沖縄県に越していった友人に大雨のお見舞い状を出したところ、先方から丁重に電話が掛かってきました。その大雨の後、沖縄では梅雨明け宣言がなされ、電話で話したときも気温は34度もあると言っていました。
あれから半月以上たったでしょうか。まだ、本州は梅雨明けになりません。ことしは、5月が梅雨並の長雨で、6月に入ると異常に暑い日が続き、そして、7月下旬になろうとしているのに、毎日うっとうしい日が続いています。
前置きが長くなりました。そんな異常気象?とは関係なしに、カレンダーの日付はどんどん進んでいきます。7月下旬といえば、もう夏休みなのです。私たちの地域では、小学校入学のころは、たしか7月25日から8月25日までのちょうど1カ月でした。しかし、高学年になってからは7月21日から8月末までが夏休みというふうに、少しばかり休みが増えて現在にいたっています。
中学校や高校も、小学校とほぼ同じ日程だと思います。大学になると、少し休みの期間が延びるのでしょうか。もちろん、学校によって違いますが……。
私は、大阪市の短大・通信教育部の卒業です。通信教育部は、在宅での勉強とスクーリングで授業を受ける方法などを合わせて受けて単位を取らなければなりません。しかも、スクーリングでの取得単位は、全体の4分の1以上(学校によって違います)必要ですので、学校へ入るためには、スクーリングに参加できることを頭に入れておかないといけません。
さて、学習方法は時代とともに選択肢が増えてきました。その方法をまとめてみました。
<学習方法>
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〔印刷教材による学習〕 |
学校から送付される教科書を読んでレポートを書き、「単位習得試験」を受けて合格すれば単位が認定される |
〔放送授業〕 |
放送大学のようにテレビやラジオを利用 |
〔面接授業〕 |
スクーリングのこと 卒業に必要な単位の4分の1以上必要
昼間(夏休み) 夜間
通年(通学生並に学校へ通う) 地方(土日・海外) |
〔メディアを利用して行う授業〕 |
パソコンによる学習 スクーリングの代替 |
こうしてまとめてみますと、やはり時代の流れを感じます。自宅パソコンの前で授業を受け、それをスクーリングの代替にできるシステムもできたのです。また、一度も通学しなくても卒業できる学校まで誕生しました。私が通信教育部に在籍していた20年以上前には考えられないことです。
しかし、一度も学校へ行くこともなく、級友と知り合うこともなく卒業していくのは、むなしい気持ちになります。大学に限らず、学校生活の思い出といえば、おもしろくもない勉強の中身よりも、授業中に先生から聞いたちょっとした話とか、休み時間にした友だちとの会話のほうが断然多いのです。
特に通信教育部は、高校からストレートに入ってくる人は少なく、子育てを終えた主婦など社会経験が豊かな人が多いのです。また、生徒は全国各地から集まってきますので、休み時間になれば、あっちこっちでお国自慢話に花が咲きます。
私は、誰も知り合いがいないなか、ひとりでスクーリングに行きました。初日に隣合わせで座った人や、その前後の人たちと友だちになったのです。その人たちは、宮城県、島根県、福岡県など全国各地から来ていました。通常の会話は標準語でしていましたが、とっさに方言が飛び出すと、もうわかりません。
お隣の岡山県の人が実家に電話をしているのを聞いているだけでも理解できないのですから、日本は小さい国ですが広い国です。いまでも、テレビで地方のニュースを観ると「○○さん、どうしているかな」と、大変なつかしい気持ちになります。
さて、私が大阪市内の短大を選んだ理由のひとつは、毎月日曜日に1回実施される「単位認定試験」や、4週間ある夏休みのスクーリングに通える距離にあるからでした。といっても、片道3時間半かかります。いまは、複線電化で1時間ほど短縮はされると思いますが……。
私が夏休みのスクーリングで得たものをまとめてみたいと思います。
<夏休みのスクーリングで得たもの> |
(卒業に必要な単位) |
卒業を目指す以上、当然のこと
同じ科目を2〜3日集中して授業があり、その最後の時間に試験
翌日からは、別の科目を集中して行い、試験をするの繰り返し |
(友だち) |
幅広い年代層があるので、いろいろな友だちができた
半年ごとに入学できるので、半年先輩と知り合えたのが幸運だった
月1回、単位認定試験があり、試験問題は一覧表になっている
試験後、問題用紙も名前を書いて返すが、次に送られてくる科目の教科の出題傾向がわかる
来年の再会を目標にがんばれる
苦しいのは自分だけではないという連帯感 |
(達成感) |
4週間を通うことで、ひとつのことをやりとげたという自信がつく
ふだんは、ひとりきりの孤独な勉強に拍車がかかる |
ことし、スクーリングを受けられる方がおられましたら、どうかがんばってください。また、それぞれの生活がありますので、最短年数で卒業できなくても最後まであきらめないことが大切です。
余談ですが、家から通う場合は「通学定期」の対象になります。また、「単位認定試験」を受けるときも、片道100キロ以上の距離(JR)は割り引きが効きます。利用しない手はありません。詳しくは、在籍の学校までお問い合わせください。
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