つい先日の出来事です。秋の夜長と言いますが、公園での帰り道のこと。まだ5時の鐘がなってすぐだったのですが、5歳の娘が突然「ねえママ、月が動いてるの?それとも私達が動いてるだけ?」と言ってきました。
私は、もう月が出ているんだと気づかされ、子供の観察力は凄いなー、とビックリしましたが、「月も、ママ達も、ママ達が居る東京も、動いてるんだよ」と言うと、娘は立ち止まって「動いてないじゃん!」と言いました。
とても真剣な様子だったので、家へ帰るとすぐ、私はペンを取り、今居るところが、宇宙の中の地球と言う星だと言う事、その地球自体がとても早いスピードで動いている事、そして地球の中の日本と言う国である事などを、絵を書きながら娘に説明しました。
そして重力の事も「宇宙ではふわふわ浮いていられるんだよ」「ボールを投げたら落ちずにず―っと、ずーっと飛んでいくんだよ」などと話をしていました。娘はとても興味しんしんで、じっと真剣に私の話を聞いてくれていました。
一通り私が知っている知識を話したら、「どうやってお月様まで行けるの?やっぱり飛べないと駄目なのかな−」というので「お月様にはロケットで行くんだよ、でも今は普通の人は行けないんだ。そうゆう勉強を沢山沢山して、宇宙飛行士になったら行けるんだろうけど…」というと「ママ、決めたっ!私、宇宙飛行士になる!それで月に行って、月を食べてくる!ちゃんとママにもお土産買ってきてあげるからね」と目をキラキラさせて言いました。
今考えると笑いが止まらないくらい可笑しなことを言っているのですが、その時は「頑張ってね!ママ、応援しているからね!」と本心で言いました。遊び以外の事であんなに熱心な娘を見たのは、初めてだったからです。きっと遊びの延長なのだと思いますが、親としてはとても嬉しく、たくましく成長した娘を心から応援したくなったのです。
次の日。幼稚園のお迎えに行くと、先生から「宇宙について皆に、沢山お話してくれたんですよ」と聞きました。お友達には「宇宙ではふわふわ浮いていてね…」などと自慢気にお話をしていました(興味のないお友達には申訳ありませんが)。でも、そんな娘の姿を見てとても幸せな気持ちになれました。
私は素人ですので、あまり知識はありませんが、娘の為に少し勉強してみようと思います。もちろん本当に宇宙飛行士に、とは思っていませんが…。何を聞かれても良いように、明日図書館へ行ってきます!!
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