豆屋 まほろば珈琲店
三鷹の地にぶらり旅をして訪れて以来早5年。
ついに!と言うか、ようやく入店に成功しました。
三鷹の散歩コースで気になって、一度は入ってみたいと目をつけていた店です。
中央通り(南口銀座街)を歩いていて、その存在が、私にはビビっとくるものがあったのです。
珈琲道一筋、頑固一徹といった風貌のマスターと、彼のコーヒーに対する哲学を表現しているかのような独特の店の外装と、その調和が醸し出す無言のオーラのようなものに、何とも言えない威圧感をおぼえて、なかなか一歩を踏み出す勇気が出なかったのです。
しかし先日、散歩の帰りに、ふと思い立って、立ち寄ってみました。
私自身コーヒーは大好きなのですが、それほど詳しくはないので、せっかくの機会だからと思っていろいろ質問してみると、マスターが1つ1つ丁寧に明快に答えてくれました。
ふだん外から見かける真剣な仕事ぶりからは想像していなかった、ニコニコと楽しそうな表情でコーヒーの挽き方や味わい方を説明してくれたので、嬉しいびっくり。
この人は、「本当にコーヒーが好きなんだな〜」と思いました。
試飲に頂いた、ぬるめのコーヒーの柔らかい味わいに感動。
なるほど、コーヒーというものは、アッと驚くインパクトや強烈な香りがあればいいというものではなくて、水のようにすっと飲めるという味わい方もあるんだな、と新たな発見。
余計な刺激がないのでソフトで飲み飽きない、しかし「珈琲を飲んでいる!」という満足感を与えるコーヒー。
私にとっては、新鮮な味わい方を教えられた気がしました。
今まで、コーヒーはホットかアイスで飲むもの、熱いうちまたは冷たいうちに飲まなければならない、というような根拠のない切迫感に無意識に苛まれていました。
しかし、本当にいいコーヒーは、いい酒と同じように、常温に近い温度で、おいしく味わえるものなんですね。
初めてなら、と奨められたのが、No.4 と No. 5 のブレンド。100gずつ購入して945円。
家では教わったようになかなか挽き方が均一にはならないけれど、それでも、今まで飲んでいたコーヒーとは全く違う世界に足を踏み入れた気分です。
◆スポット 三鷹、吉祥寺エリア
◆店名 豆屋 まほろば珈琲店
|