北国での連日の大雪、さぞご不便をされていることと思います。
私はスキーでしか冬の北国を訪れたことがないので、大変な場面には遭遇したことがありません。
10年ほど、中国山地のふもとに住んだことはありますが、2メートルにも及ぶ雪、は想像を超えています。
そんな中ですから、多くのボランティアの方々が雪かきに行くというニュースを見ると、とても心温まりますし、私が行くことができない分感謝もしています。
でも、ちょっと疑問。
そもそもボランティアというのは、自発的なものですよね。でも日本のボランティアは、誰かから無料で来て、と頼まれて行うことが多い気がするのです。
もちろん、ボランティア精神は大切ですから、要請に応じて出かけて行くのも尊い精神に違いはありません。
気になるのは、お願いする側の方。大変なんだからボランティアで当然でしょ、とまではいわないと思いますが、ボランティアで来てもらうべき…と思ってはいませんか??
ボランティアはあくまでも、出かけていく側の気持ちだと思います。ですから、たとえどんなに少なくても、御礼をする気持ちで来てもらうのが、奉仕を受ける側の態度ではないでしょうか。
結果として、何も受け取りません、という方々も多くおられることでしょうが、無料で当たり前というやりかたは、後々甘えになっていくような気がしてなりません。
ボランティアに出かけていく人たちに他意はないはずですから、なおのことです。
私は、こういうボランティアが本当に必要とされているときにこそ、企業が動くべきだと思います。
たとえば震災直後のとても目立つ時には多くの企業や著名人・有名人の方々が寄付や活動に行かれ、ニュースでも取り上げられました。
イメージアップにもつながったことと思います。それはそれでよいことでしょう。
でも、そこまでの大惨事ではないし、国が予算を組んでくれるわけでもない、今回の大雪のようなときにこそ、その企業の真価が問われます。
テレビカメラは回らないかもしれないけれど、多くの人が心から感謝するのは同じです。そこに企業としてのプライドをもてるかどうか。
人が見ていなければやる意味がない、というのでしたら、それは人の本当の力を知らない企業人です。
企業の方々、名のある方々、どうぞ小さなボランティア活動に注目してください。助け合う心が、日本を強くします。
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