豆乳がブームになり、どこのスーパーでも豆乳製品を見かけるようなりました。おいしくて、ヘルシーで、様々な健康パワーも噂されていますね。
豆乳は水に浸けた大豆を細かく砕き、加熱して搾った液体です。その搾りかすはおからとなります。豆乳がたくさん作られると、その分おからも生成されるわけです。みなさん豆乳を口にした分おからも口にしているでしょうか。
まだ豆乳がブームになる前に、おからは産業廃棄物だという話を聞きました。豆腐を作る過程ででてくるおからは利用価値が少なく、業者には料金を支払って引き取ってもらうそうです。家畜の飼料となるものもあるそうですが、多くは廃棄され、ゴミ問題に発展しているとも聞いたことがあります。
しかし前述のとおり、そもそもおからは大豆からできた食品です。今廃棄されているおからをすべて食用として活かすことは難しいかもしれませんが、食材としておからを見つめなおしてみませんか。
搾りかすというと聞こえは悪いですが栄養成分は豆乳など、ほかの大豆製品にひけはとりません。特にカルシウムと食物繊維、日本人が不足しがちな栄養素を多く含んでいるのです。
特に女性は骨粗しょう症予防にカルシウムは不足しないように気をつけたいもの。さらに便秘がちな方、またコレステロールが気になる方には食物繊維を多めにとりたいですね。さらに低脂肪、低カロリーでダイエット中の人にも安心です。大豆からできているのでアミノ酸のバランスもいいのです。ただし、豆腐や豆乳のように消化のいい食品ではないので胃腸の弱い方は注意が必要かもしれませんね。
おからの食べ方として卯の花は有名ですが、ハンバーグに混ぜたり、ミートソースに混ぜたり、様々な料理に取り入れて自分流のおからレシピを増やしていきたいと思います。おからは冷凍保存もできますし、安価で主婦の見方間違いなしです。
ここでおからを使ったケーキのレシピをご紹介します。サラダ油を使う素朴なケーキです。
《材料》
小麦粉・・・・・・・・・・・・・・175g
ベーキングパウダー・・・・・・・・小さじ1
塩・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ4分の1
おから・・・・・・・・・・・・・・140g
サラダ油・・・・・・・・・・・・・150cc
卵・・・・・・・・・・・・・・・・2個
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・100〜140g
《作り方》
(1) 型の内側に薄くバターを塗って硫酸紙を敷く。
(2) 小麦粉、ベーキングパウダー、塩を合わせて2回ふるう。
(3) ボールにサラダ油、卵、砂糖を入れ、泡立て器で3分位よく混ぜる。
(4) (3) におからを加え混ぜる。
(5) (4) に (2) の粉を一度に入れ、混ぜ合わせる。
(6) (5) を型に入れ、160℃のオーブンの3段目で25〜30分焼く。
※このケーキはもともと人参嫌いの母が作っていた人参ケーキのレシピです。
おからのところをすりおろした人参にしてもおいしいですよ。
美味しく食べて体にも地球にも、ちょっといいことをしましょう。
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