専業主婦になってもう少しで１年になろうとします。
出産後、家計の足しにと働き始めたものの、『自分で決めて働きだしたんだから』と一切、家事・育児を手伝うこともない旦那様。子供の夜鳴きや、相次ぐ発熱、それに伴い家事と育児と仕事の疲れが体調に現れ、約半年で退職せざるをえませんでした。

　もともと、私は３足ものわらじを器用に履きこなすタイプの人間でもなく、仕事をするより子育てに専念したかったこともあり、仕事への未練はありませんが、主婦業への世間の目の冷たさを知ることとなりました。

　『主婦はいいよな〜』が口癖の旦那様。『主婦』といえば、ワイドショーを見ながら、ボリボリお菓子を食べているイメージが何かのマスコミの影響でしっかり根付いているそうです。
　何かといえば、『家族のために、下げたくもない頭さげて、炎天下の中働いてるんだ』といったオーラをはなつ旦那様。聞いてみると、『うちもうちも！』というママ友達。
　わかってます。感謝してます。会社勤めが大変なこと、営業という職種の大変さ・・・私も、人並みには社会にでて働いた経験ありますから。

　でも、主婦だって家族のために頑張ってるんだそ〜！
炎天下の中でも、庭の草が生えればせっせと草むしり。
カビないようにと３６５日、毎日隅々フロ掃除。
こどもや旦那様が快適に過ごせるようにと日々お掃除に励み、旦那様が土日でも夏休みでも、主婦は３６５日、年中無休ｆｒゴハン作って片付けて・・・家族のためにやってます！

　だけど、そんなの『当たり前』。主婦がやっている『家族のため』は働いている人からすれば『なんだ、それくらい』なんでしょうか？
　私が働いているとき、旦那様と同じだけの収入もあり、朝から晩までの会社勤めでした。でも、ゴハンも掃除も草むしりも『主婦』だからやって当たり前。

　なんだか、おかしな気がしてなりません。世間では『男女平等な世の中』だとか言われるようになってきましたが、男性と同じようにお仕事をしている女性は多いですが、女性と同じように家事をしている男性って少なくないですか？

　育児だって同じこと。パパもママも働いているけど、子供が熱を出して呼び出しがかかった時、早退するのはママの役目。残業断ってお迎えに行くのはママの役目。お弁当作るのもママの役目。トイレトレーニングをするのもママの役目。離乳食作りも、スプーンを教えるのも、寝付かせるのもママ。でも、会社では、パパであろうとママであろうと、会社からすれば同じ社員。

　採用の際、小さなこどもと持つ女性と男性。圧倒的に女性は不利なのが現実です。
　もう少し、その変な『当たり前』の概念が変われば、本当の意味での『男女平等の社会』になるんだろうなぁ・・・と、旦那様に文句も言わず、だまっていつものように家事をする主婦のつぶやきでした。

コラムに関するご意見・ご感想はこちらへ：info@e-koe.net