ある日突然帰宅した旦那が「転勤になった」と。私「・・・・・」
ひょえ〜〜〜〜〜!!!そりゃ〜この10年間、旦那の実家を建替え同居してきたから、ずっと正々堂々別居できるまたとない機会転勤≠待ちかねていた。しかし・・・子供達はもう既にそれぞれの世界があり、素直に喜べない。
家のローンは全額旦那が払っているので、ローンを抱えたまま家賃を払うのは経済的にすごくしんどい。結局一緒に行くかどうかは子供達に任せることにした。ふたりには、一週間の猶予の間にそれぞれゆっくり考えてみてと話した。悩んだ末子供達は「お父さん
と一緒に行く!」と転校する事に決めた。やっぱり家族が一緒にいるの
が一番!というわけで、結婚してから3度目の引越しが決まった。
内示が出たのが6月半ば。家族で行くと決まったのが6月末。旦那は7
月から新任地に赴任。引越し先が決まったのが7月上旬。前から家族旅
行と決めていた3連休に旦那が先に入居。そして、夏休みに入った日を
待って引越しした。
一番の心配事は子供達の学校の事。学校重視で住居を探していたら、旦
那の通勤時間がめちゃ大変になってしまったけれど、それも仕方ない
事。今までより40分以上早く家を出ることになってしまった。
それでも、狭いけれど家族4人だけの生活は、とても言葉に出来ない幸
せ。今まで義父母の食事や視線に心砕いて時間に縛られていた毎日が嘘
のよう。ゴミの出し方・分別の違いに驚きや戸惑いを感じ、道に迷いな
がら近所のスーパーに買い物に出掛ける。ずっと生まれた地域を離れた
ことがなかったので、街並みの違いにさみしさも覚えた。
小学校も中学校も徒歩5分〜8分と近い。このご時世、これが何より安
心。
そして小6の息子の初めての登校日、大変な事が起こった。学年集会が
終わって児童が下校しても、息子が帰ってこないのだ。担任の先生が心
配して電話を下さったが、まだ帰ってこない。あいにく朝から大雨。焦
って自転車で家から学校までの道のりを行ったり来たり。先生も捜して
くださるが見付からない。郵便配達の方にも、迷子になったようなので
見掛けたら・・・とお願いする。もう傘なんか差してられないから、カ
ッパを引っ掛けて同じ所をチャリでぐるぐる。
こんな時は悪いことばかり考えてしまう。旦那にも連絡したら「とにかく落ち着いて!」と言われてしまった。(汗; 雨の中、既に1時間半。「もうダメ・・・警察
に探してもらおうか・・・」と思った矢先、学校総出で捜してくださっ
ていた先生が見つけてくださった。「お母さん、見付かりましたよ!」
と聞いた時は、へなへなと力が抜けてしまった・・・。
家の目と鼻の先までは、友達と一緒に帰って来たらしい。何度か通学路を歩いてみたん
だけど、道も入り組んでいるからもう少しの所で一本角を曲がり損ねた
んだね。大雨の中1時間半も歩き回って、彼はすごく心細かったと思
う。やっと家に連れて帰り、お風呂に入れご飯を食べていると、旦那が
大慌てで帰って来た。見付かったと連絡はしたんだけど、すごく心配だ
ったんだね。顔みてすぐ仕事に戻った。その後、彼は5時間爆睡。で
も、ホント何事もなく無事でよかった!
もうすぐ夏休みも終わり。子供達の学校が始まる9月になったら、きっ
と本当の生活≠ェ始まるんだと思う。私はせっせと節約に勤しむ予
定・・・
あっ、その前に迷子の傷も癒えた息子の夏休みの宿題≠フ追い込みの
尻たたきをせねば!
家族にとって大きな転機になったこの夏。暑くて慌ただしくて、それで
いて幸せな思い出に残る夏になった。何年か後、この夏を思い出して懐
かしく思い出せたら幸せだと思う。
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