最近、グッと朝晩が寒くなり、街路樹や公園の木々も色づきはじめてき
ました。そんな木々や、フッと香る金木犀の香りをかぐと、『秋だな
ぁ・・・』としみじみ思います。
そんな、四季のある国に生まれ、それを楽しまない手はないですよ
ね!2歳になった娘を連れて、近くの公園へ遊びに行くのが近頃の私の
楽しみでもあります。
最初は、アスファルトとは違う、フカフカ、カサカサ音がする落ち葉
の上を楽しそうにキャッキャと歩き回る娘。2歳になった今も、アスフ
ァルトの上はなかなか、歩こうとせず、『抱っこ、抱っこ』とせがむ娘
も、フカフカの落ち葉や芝生の上なら、転んでも痛くないと小さいなが
ら心得ているのか、転ぶのもへっちゃらな様子で、思いっきり走り回り
ます。
しばらくすると、しゃがみこみ、今度はしげしげと、落ち葉を手にと
ってみています。一緒に私も腰をかがめ、よく見ると、1つの木から落
ちた落ち葉なのに、こんなにも1枚1枚表情が違うのかと今更ながら気
づかされました。
そして、持ってきたおままごとセットを出してと催促。場所はこの木
の下と決めたようです。そして、取り出した器に、落ち葉を細かくちぎ
ってのせます。
『ど〜』(どうぞ)
と私にお皿をくれるので、
『ありがとう』
というと、
『いった〜』(いただきます!)
と手をあわせて、モグモグ食べるマネ。しばらくすると、お皿をさげ、
別の木の下へ行き、また違う色の落ち葉を乗せて戻ってきます。そし
て、見つけてきた木の枝をお箸にみたてて、まぜまぜ・・・
おままごとをしばらく堪能すると、こんどは、おままごとの時に細か
くちぎった落ち葉をパラパラ〜と雪のように舞わせて、それが面白いの
か、何度も何度も繰り返します。私の頭にのっかるのをキャッキャと楽
しそうに笑い転げます。家の中だと、『片付けが大変!』なんてつまら
ないことを考えたりもしますが、公園で落ち葉をヒラヒラだったら、片
付けなんて気にせずに、いくらでも、気が済むまでやってちょうだい!
と母も大風呂敷で見ていられるからまた楽しい。
おままごとの器以外は、全て自然のオモチャ。落ち葉や木の枝は、イ
ロイロと遊びの応用が利くようで、娘はすっかり夢中であれこれと遊び
を思いついては楽しそうに遊びます。大人が、『こうするのよ』なん
て、何1つ教えなくても、こどもは大人より沢山遊びの方法を知ってい
るようです。
秋ならではの楽しい遊び。こういう遊びをどんどん味わって欲しいと
思います。
春には、花を摘み、ちょうちょを追いかけてみたり、夏には、思いっ
きり水遊びを楽しんだり、色んな涼を感じたり、秋には落ち葉で色んな
遊びをしてみたり、冬には雪で元気に遊んだり・・・そういう、季節を
楽しむ遊びをこれからもイロイロ体験して欲しいと思います。
きっと、そういった遊びから得るものは、こどものウチでしか感じ取
られないもののような気がします。頭で覚えるのではなく、カラダやコ
コロで覚える自然のこと。遊びを通して伝えていきたいと思います。
コラムに関するご意見・ご感想はこちらへ:info@e-koe.net |