年に、お盆と年末年始しか、３日以上の連休をとれない主人。 『年末年始くらい、家のこともお休みして、みんなでのんびり過ごそう よ。』との主人の提案。・・・とはいえ、家にいる限り、ごはんも作ら なければいけないし、後片付けもしないといけない。オフロだって、掃 除して沸かして・・・家事に休日なんて家にいる限りはありえないんで す。

　そこで、年末年始、思い切って家族で旅行にでかけることにました。 計画は３ケ月前くらいから入念にたてました。なにぶん、小さな子連れ の旅行となるので、子連れで楽しめて、のんびり過ごせるところが条 件。

　そうなると、ホテルでは、こどもが暴れたり、はしゃいだりしたらお 隣のお部屋の方に迷惑になるだろうということで、できれば、離れかコ テージにしようと行き先を絞り込みました。

　行き先は熊本、阿蘇のコテージで有名な『阿蘇ファームビレッジ』に 決定！福岡から車で２時間ほどなので、前日まで仕事で忙しい主人も、 運転で疲れないような適度な距離。

　こどもがたいくつしないように、お気に入りのおもちゃを用意し、着 替えも多めに準備。おなかが減ったとダダこねてもいいように、パンな ども備え、準備万端！

　年末、Uターンラッシュに巻きこまれるかと心配したものの、予想外に もスムーズなドライブとなりました。

　熊本に入り、阿蘇の外輪山を眺めつつ進むにつれて、雪がチラチラ。 『うわ〜、雪！』そんな声もはじめだけ。山を登るにつれ、あたりは雪 景色。対向車線を走る車は、どの車も、たっぷりボンネットに雪をのせ ているのです。道路もすでに、真っ白・・・。

　雪道の経験などほとんどない福岡人。もちろん、こどものおもちゃの 準備はしても、チェーンなど頭の端にもなく、超低速で、慎重に慎重に 進むこととなりました。

　無事に到着したものの、そこは、まるでスキー場のような銀世界。 こんな、雪が積もることは福岡ではここ数年なかったし、こどもも初め て見る風景に興味津々。しかし、もちろん、雪がこんなに積もっている ことすらまるで考えていなかった私達は、手袋などもっているわけもな く、せっかくの雪を目の前にして、雪だるまをつくることも、雪合戦を 楽しむこともできず、結局、チェックインの時間まで、お土産屋さんを ブラブラして時間をつぶすこととなったのでした。

　ドーム型のコテージには天窓がついていて、ＣＭでは、星空が眺めら れるはずだったんですが、外は若干吹雪くほどの雪景色。天窓にも、も ちろん雪が積もっていて、何も見えませんでした・・・。

　夕飯もイロイロお食事どころを選べるのですが、子連れでも、気兼ね なく食べられそうなバイキングで、思いっきり食べました。バイキング メニューも豊富で、おかゆなどもあるので、小さな子連れには有り難い ことでした。

　温泉も、たくさんあったのですが、泊まるコテージから離れていたの で、湯冷めするかも・・・と思いつつ、せっかくここまできて温泉に入 らないのは心残りと、温泉にもはいりました。

温泉初体験のこどもも、大喜びで、イロイロなお湯にはいりたがり、とても楽しい思い出となりました。温泉のせいか、カラダの芯まで温まることができ、ポカポカが持続するのでコテージまでの帰りも暖かいまま帰ることができました。

　年末年始、毎年、０：００まで起きて家族に『明けましてオメデトウ！今年もよろしくお願いします！』を言い合う私ですが、あまりのキモチよさにか、気づいたらＫ１で盛り上がる主人とそれに便乗してハシャグこどものことも気にならず熟睡。 フッとこどもの夜泣きで目を覚ました時は、既に新年を迎えていました・・・。

　翌朝、主人の『サイフがない！』の一言で飛び起き、薄着のまま雪の 中をサイフを探しあるいた主人。結局、部屋のソファーの洋服の下にあ ったのですが、携帯も持たずに飛び出した主人に連絡するすべもな く・・・新年早々、雪道を薄着で２０分ほどさまよった主人・・・。

私としては、おかしい笑い話で幕をあけた新年でした。 　朝食も、おいしい天然酵母の焼きたてパンに、阿蘇の大自然の中での びのびと育った牛から絞った牛乳など、『日本のお正月』らしくはない けれど、とても、おいしい朝食をいただきました。何より、何もしなく ても寝ぼけ眼のまま朝食をいただけることそのものが主婦にとってはウ レシイ限りなのですが・・・。　とても、のんびり過ごせた年末年始。

　でも、元日の朝早くから、雪かきをしている宿の方をみて、私達がこ んなにのんびり、キモチよく、楽しく過ごせたのは、年末年始も寒い 中、雪かきして、宿泊客の為の道を作ってくださっている宿の方や、お いしいお料理を作ってくれるお食事どころの方、キモチよくオフロに入 れるようにしてくださっている方、お部屋を管理してくださっている 方・・・そんな方々の存在があったからなんだなぁと思うと、感謝のキ モチでいっぱいになりました。

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