こどもも人生2年目となると知恵がつき、最近では、お買い物に行く
と、今までは素通りできていたお菓子売り場もしっかり覚えてしまい、
必ずといっていいほど、『か〜し〜!か〜し〜!』とダダをこねます。
まわりの目もあるし、娘のメンツ(?)もあるかと、とりあえずお菓
子をカゴに入れ、お会計をする前に、ササッとお菓子売り場に戻しに行
く・・・という、面倒なことを毎度、している私です。
そもそも、手軽だし、面倒だし・・・と、ついついそんな思いがあっ
て買っていたお菓子が、結果的に、自分の首を絞めることになろうと
は・・・。
夕飯準備で忙しい時に、お腹が減った娘に『おかし〜』とダダをこね
られ、転がってバタバタされて、与えてしまったおかし。
そのせいで、夕飯は、もちろんほとんど入らず、お野菜もお魚も残して
しまう始末。
もともと、食が細い娘。3度の食事だけでは、とても摂取量が少ないの
で、第4の栄養源となるおやつは必須。
そこで、『カルシウム入り』とか、『鉄分配合』などのうたい文句に
あっさりと乗せられ・・・というか、そのうたい文句に便乗して、手軽
さを選んでしまっていた私。
朝起きて、朝ごはん作って、お昼になって、お昼ごはん作って、
夕方になって、夕飯作って・・・その上、おやつ。手軽に買えるお菓子
は私にとって便利なものだったのです。
ごはんを食べなくなった娘にとって、きっと、お菓子はごはん以上に
美味しいものなのでしょう。だから、結果的に、今まで食べていたお野
菜やお魚よりも、お菓子のような味を望むようになってしまい、本来、
楽しいハズの食卓も『お野菜も食べて〜!』『イヤ〜!』『一口でいい
から、お魚食べてみてよ〜!』『イヤ〜!』と、つまらない攻防を繰り
返すハメに・・・。
そんなことを何度となく繰り返すうちに、やっぱり、よくない・・・
そう思えてきた私は、本来のおやつのあり方を見直すことにしました。
まずは、お菓子を買うのを控えよう。(全く買わない・・・というほ
ど徹底すると、いざ、外出する時など慌てて大変なことになりかねない
ので・・・まずは、『控える』。)
そうなると、おやつは何にしよう?
離乳食時代を振り返り、果物などをあげていたことを思い出しました。
離乳食をあげていたころは、薄味で、できるだけ化学調味料は使わず
に・・・などと気遣っていた私。いつの間に、そのキモチを忘れてしま
っていたんでしょう。
何も、手の込んだおやつを作る必要なかったんです。例えば、サツマ
イモをふかしておいて、冷凍しておけば、何時でもレンジでチンすれば
美味しいおやつになるし、小魚だって、りっぱなおやつ。旬の果物なん
かも、ビタミンがたっぷり詰まった、まさに、第4の栄養源。
なにも、わざわざ、人為的に栄養成分を配合したお菓子を買う必要はないんで
す。たまには、牛乳とフルーツを寒天で固めるだけのお手軽ゼリーを作
ったり、ホットケーキミックスとおからと黒ゴマでドーナツを作った
り・・・。
そして、ちゃんとお皿に盛って『おやつ=4番目の食事』のつもりで出
す。市販のお菓子の時は、とりあえずパパっと出して、『はい!』と渡
し、私はその間の夕飯の準備やら掃除をしていました。気づけば、ダラ
ダラ食いに・・・
最近、ようやく注目されてきた『食育』。学校での指導に重きをおか
れているようですが、実は、家庭から、小さいうちからはじめるべきこ
となんだとつくづく思いました。
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