潔癖症ではありません。ただ、子育てに関してだけ神経質なんです。去年初めての子供が生まれました。子供を産むってこと、育てること、どうしていいのかさっぱりさわらず、いろんなことを調べました。
生まれる前からそれははじまりました。ベビーベッド用意しようか悩んでは調べ、最近では小児科の先生達の間でベビーベッドは使わないように言われているとか、という話を読んでは、やめにしたり、母乳がいいと聞けば、臨月の段階からすでに母乳が出るオッパイになるように毎日マッサージをしたり、新生児の肌は弱いと聞くと、肌着やおくるみなど、肌があたる部分は全てオーガニックコットンでできたものを買ったりしました。
自分でも気にしすぎかな?とは思ったのですが、これは妊娠中によくある神経過敏状態なのだろうと思い、思ったままやりとげました。でも出産してもっとエスカレートしたのです。
だって、子供を育てるという現実を突きつけられて、想像と違う毎日に悪戦苦闘だったからです。そして、自分はこの小さな人間の一生に責任があるということを、ひしひしと感じたのです。
「三つ子の魂100まで」って言いますよね。三歳までに育った環境が今後の人生に大きくかかわってくるというのです。
内臓も三歳までは弱いです。腎臓なども大人並になるのは三歳と聞きます。だから、味付けの大人並のものを食べているお友達(一歳児)を見ると、「塩分が濃すぎるー!将来成人病になる可能性がー!」と、心で叫んでしまいます。
カレーライスはいつごろから食べさせていいかしら?という話をしていた時も、一歳になるまえから大人と同じカレーを食べさせているという人が何人もいました。うちでは一歳半すぎてから、ほんの少しだけカレーをご飯にまぜて味の変化を楽しませる程度しかしていません。
また、ショートニングやマーガリンを使用したパンを食べているお友達を見ると、「そんな、食べるプラッチックと呼ばれているものを、内臓が出来上がっていない時期に食べさせるなんて・・・」とショックを覚えます。
虫歯のことも気になります。だからうちではまだジュースを飲ませたことがありません。私も子供の前で飲まないし、美味しくないものだと教えています。だって必要ありませんから。でも一歳でもジュースを飲んでいるお友達もいます。自分の子供の目の前で飲まれると、「やめてー」って思ってしまいます。
ジュースや大人と同じお菓子を食べさせている親御さんにしてみれば、「子供にも楽しみのひと時を与えてあげるのも必要だから」とおっしゃってました。どうして身体に悪いものを楽しみにさせる必要があるんでしょうか?それが私にはわからない・・・。
予防接種についても、一つ一つ調べて考えて、打たせるものと打たせないものを区別しました。でも「そういわれたから」という理由で、それがどういった内容物なのかも確認せずに打たせている親御さんも多いのも事実です。
お友達がこの花粉の最大に多い時期に予防接種を受けました。それは個人的に考えてみると、単に追加接種で、特に今すぐ必要なものでもない予防接種だなと判断したものでした。
予防接種すると一時期体内の免疫が弱くなりますよね。そんな時に体内に入ったアレルゲンが原因でアレルギー体質になると言われてもいます。
なのでこの花粉の多い時期に、わざわざそんないつでもいい予防接種をなぜ受けたんだろう?しかも予防接種後すぐに外遊びまでしたと言ってらっしゃいました。なぜわざわざ子供を花粉症にさせやすくなる状況を作るのでしょうか・・・。私にしてみたら、考えられないことなんです。
それに、お友達で年中病気の子がいます。一歳で年中病気って、可哀想だなと思っていたら、年中病院に通っているということも聞きました。原因はそれじゃないかと思ったのです。
うちでは、多少熱が出たとしても、本人が機嫌がよければ病院へは連れて行きません。それくらいのことで病院へ連れて行ったら、もっと強いウイルス性の病気をもらって帰ってしまうからです。
その年中病気の子は、小さな風邪で病院へ行き、病院でノロウイルスをもらったりインフルエンザをもらい、また病院へという繰り返しだそうです。
情緒面でもそうです。うちでは決まった時間しかテレビをつけません。子供番組もたまにしか見せません。幼児期にテレビを見すぎた場合、コミュニケーション障害や、言葉の遅れる危険があるとする提言を日本小児科学会は出しています。大事な子供をそんな風にさせたくないのです。
でもお友達のうちに行くと、必ず幼児番組をつけています。ビデオまでつける人も。みんなが集まって遊んでいるのに、テレビなんて必要ないんじゃないかと思ってしまいます。
こんな毎日を繰り返し、私はやっと気付いたのです。自分が、「子育て神経質」なのではないかということを。本当なら自分も、「これくらいしても大丈夫」「考えすぎよ」と言える人間になりたい。
でも子供の無垢な笑顔をみていると、「でもこの子の将来を考えると、やはりいい加減にできない」という気持ちが沸き起こり、ジレンマに悩み続けている毎日です。
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