私は中南米への旅行が大好きで、よく旅行に行きます。でもけして治安は良くないので、女一人で行く場合はいろいろと考えなくてはなりません。
服装ですが、私の場合は遺跡を見るのが旅行の大きな目的の一つなので、とても小汚いです。そのままの格好で日本でうろついていたら、警察に捕まりかねない汚さです。
服に穴があきすぎて、色も変色して元の色が不明なものを、あえて捨てずにこういうときに着ます。
持ち物としてはガムテープが必需品です。必ずバックパック(リュック)のチャックの部分や、バックパック内のお金が入っている場所の裏地の部分にガムテ−プを貼ります。
チャックに貼る理由は、もちろん簡単に開けられないようにする為で、裏地に貼るのはナイフで切っても布地ガムテ-プなら簡単に開けられないし、それにいざという時、ガムテープがあればガラスも手を傷つけることなく綺麗に割れちゃうからです。
IDも一応肌身離さず持ち歩いてます。私のは、火事の中でも大丈夫な鉛の玉のようなカプセルに入れてます。これさえあれば、どこでどんな死に方をしても、誰かが見つけてくれたら親に連絡がいくということで、親孝行の意味で持ち歩いてます。
一応、保険証番号とか、住所・氏名・パスポート番号とかを明記してます。
ということで、今回二回目のぺルー旅行に行きました。大好きなマチュピチュ遺跡を見に行くためです。
マチュピチュへは大都市クスコからツアーが出ています。でも私はマチュピチュ近くの小さい温泉町であるアグアスカリエンテという場所に2泊して、2日間とも朝6時に一番乗りで行きました。
一番乗りで遺跡についたので、遺跡にはもちろん人影はありません。ただアルパカやリャマたちがのんびり、たたずんでいるだけです。早朝のインカ道に全く人の気配がない山奥を一人で歩いている私は、本当に幸せものでした。
地球の真裏の場所なのに、日本と同じ草花が生えているのをご存知でしたか?野いちごやシダ、ぜんまい等がひっそり生えています。そういうのをゆっくり見られるのも、時間に余裕がある一人旅ならではです。
とても人気のある遺跡なので、毎日ツアー客がドッと押し寄せ、朝9時頃に人が増え始めると人だらけになってしまいます。そうなると、ゆっくりできないので、また温泉町に帰ります。
日本のツアーでいく場合は、たいていがクスコ泊で、クスコからツアーで行くことになります。それか、マチュピチュにあるホテルに泊まるコースもあります。
でもこのホテル、とても高いんです。高いホテルに泊まる余裕がない場合で、人影のない遺跡に行くためには、やはり自分でアグアスカリエンテに行って、その場で宿を手配するのが一番なのです。
アグアスカリエンテスはとても安いです。一流ホテルはありませんが、格安ホテルでも平気という人には、とても便利で良い町です。
前回10年ほど前にペルーを訪れたときは、一流ホテルの従業員でさえも、英語はあまり話すこともできず、ほとんどがスペイン語のみでした。
しかし今回驚いたことに、一流ホテルはもちろんのこと、小さな町のタバコ屋さんまでもが、みんな英語で話しかけてくるのです。
大きな観光地になると、片言の日本語で話しかけてくる人もいます。10年でペルーの人たちは逞しく商売上手になっていったのですね。
余談ですが、ペルーは観光客相手と現地の人相手では物価の違いが歴然とするところです。
観光客用のホテルの食事では、パスタのみで1人前700円くらいしましたが、そのホテルのそばにある一般の現地の人たちの行く「近所の定食屋」というようなお店では、混ぜご飯みたいなのがいっぱいのったお皿と、お米と大きな鶏肉の入りのスープのようなもの(私はこれだけで腹いっぱい)と、ジュースがセットで、なんと50円くらいでした。
しかも変なレストラン行くよりも、現地の人たちの「近所の定食屋っぽいお店の方が、断然美味しかったです。ホテルのパスタはとってもマズかったです。
マチュピチュは日本人の観光客がとても多いそうです。日本人の心を惹きつける何かがあるんでしょう。とても治安の悪い国ですが、ゆったりした時間と活気溢れる町と、古代の跡が残るロマンのある国ですので、遺跡好きの方にはお勧めです。
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