私には、7ヵ月になった息子がいます。
早くもつかまり立ちを始めた息子。毎日その成長ぶりに驚きと喜びを感じています。
母になった私は、以前にも増して世の中のことを考えさせられる機会が多くなったのですが、今回は“少子化”と“人工妊娠中絶”について投稿させていただきます。
皆さん少子化と聞かれると、だいたいのことは説明出来ると思いますが、人工妊娠中絶とはどのようなものかと聞かれたときに、ちゃんと説明することが出来ますか??
始めに、人工妊娠中絶についての説明を、私なりの言葉で説明させていただきます。
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●人工妊娠中絶とは● |
まず、妊娠が継続出来なくなり、流産や死産のために、胎児が死亡した状態のことを“妊娠中絶”と言います。
(流産とは、妊娠22週未満の、胎児が母体の外で生存出来ない時期における、胎児が死亡した場合を示し,死産とは、22週以降の妊娠が継続されず、胎児が死亡してしまった場合を示します。)
それを、薬品や手術によって人工的に行うのが人工妊娠中絶です。最近では人工妊娠中絶を略して“中絶”と呼ぶ人達が増えているようですが、正しい言葉ではありません。
人工妊娠中絶と聞くと、若い年代の女性を思い浮かべる人が多いと思われますが、実際は成人した女性、特に30歳代の女性に多いという集計結果があります。
日本では、基本的には人工妊娠中絶は犯罪とされていて、他人や自分の中絶を行った場合は、刑法第二十九章の“堕胎罪”にあたります。
しかし、性犯罪での望まない妊娠や、経済的な理由から、母体の健康等を脅かす場合には『母体保護法』の適用によって、指定の医師による人工妊娠中絶を行うことが許されています。
妊娠12週未満の場合は、手術によって、母体から胎児を掻き出す方法で、12週以降の場合は、人工的に陣痛をおこし、産み堕ろしの方法が取られることが一般的なようです。
人工妊娠中絶を受ける女性は、一年に100万とも200万とも言われているらしいです・・・
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ここまで書いたところで少し悲しくなってきてしまいました↓↓↓
さて、ここからが本題なのですが、『なぜ日本では人工中絶を認めているのか?』ということです。
年間100万とも200万とも言われる小さな命が人の手によって殺されている現実・・・その小さな命をこの世に迎え入れることが出来たなら、少子化問題も少しは解決されるのでは?と私は憤りを感じています。
国が簡単に認めてしまうから、「妊娠したら中絶すればいい」なんて簡単に考える人達が後を絶たないんだと思いませんか?
100万人の人工中絶の手術を受けた女性の方達のうち、本当にやむをえない理由で堕胎した人は極わずかなはず。無責任な性行為によって人工中絶をしてしまう人がほとんどです。人工妊娠中絶を行うにあたって、経済的な困難を理由にしているんでしょうね。。
子宮外妊娠など、体の異常で不本意にも子供を堕ろさなければならなかった女性や、子供が出来ない体の女性、不妊治療中の女性にしてみたらどれだけ不快なことか・・・
「産んでも幸せにできない」と言う人もいますが、幸せかどうかは本人が決めることであって、いくら親であっても、幸せになる権利を奪う権利はない、と私は思います。
「次はきっと産んであげるから。もう一度ママのお腹に戻ってきてね。」なんて言う人工妊娠中絶者もいますが、赤ちゃんは一人の人間です。全く同じ人間が戻ってくることはないのです。言葉は厳しくなりますが、しっかりとその現実を受け止め、一人の人間として赤ちゃんの冥福を祈ってあげてほしいです。
それくらい重い命なんです。我が子なんです。
実際、私も旦那に貯金なんてなかったため、妊娠9ヵ月目に入るまで工場で働いていましたし、通院費・出産費・ベビー用品一色・国保・携帯代など、全て旦那に頼ることなく自分で支払っていました。
やろうと思えば何でも出来ます。
パスポートを取得するときや、銃を持つとき。また、家を建てるときなど、厳正な審査の上で決められていくものなのに・・・命が関わっている人工妊娠中絶に審査も何もないのは何故?
もし未成年や学生の妊娠であったとしても、育てられないことはないはず。親がいるんだから。自分の子供のしたことなんだから、保護責任者である両親にも責任はあるんではないだろうか?自分の子供の犯した過ちを諭し、一緒に乗り越えるくらいの覚悟がほしいものです。
無責任な性行為による人工妊娠中絶は認めてはいけない。
未成年であるならば、保護責任者である両親が責任を取る。経済的に苦しいという理由であれば、養子に出す。
過ちを犯した戒めとは言いませんが、妊娠したら出産させる。それくらいの厳しい国の制度がないと、これからの日本人はダメになってしまう気がしてなりません。
きっと性の若年化はますます進み、多くの小さな命が消されていくのでしょう・・・
人工妊娠中絶を経験した女性達が将来子供を授かったとき、腕に抱く我が子を見てきっとそのときのことを後悔するでしょう。祖父母になった彼女達の両親もまた後悔するんでしょうね。
国民や自分の子供に後悔をさせるような、何より、一人の人間を殺してしまえる制度が認められているなんて、悲しすぎです・・・
目には見えなくとも、お腹の中の赤ちゃん達はしっかりと心臓を動かして、ときには指をしゃぶったり、あくびをしたり・・・一生懸命に生きているのですから。
私が思い描く理想は、簡単には現実化されるようなことではないことは重々わかっていますが・・・
本当に弱者を守れるような国になってくれることを願わずにはいられません。。。
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