うちの2歳の息子はとても手のかかる子供です。
産まれた直後からは30分ごとにオッパイを要求して泣く毎日。かなりの頻回授乳でした。理由は、息子は飲み方が下手で、一度に沢山の量を飲む力がなかったからです。
更に残念なことに、私は人の倍はオッパイが出るタイプだったので、自分のオッパイは沢山でるのに、あまり飲んでもらえない状態が続き、何度も乳腺炎を繰り返してきました。
その頻回授乳には、もちろん夜も昼もありません。でも同じ頃に生まれたお友達のお子さんは、とてもよく寝る子で、一度オッパイを飲んだら4時間以上、多いときは6時間も寝るのです。
しかも一度に30分かかるうちの息子とは違い、お友達のお子さんは5分で終わり。それにうちの息子は私が立って抱っこしないと、その姿勢を少しでも変えると泣き喚くため、全身筋肉痛でボロボロ。
でもお友達のお子さんは、ベットに置くとすぐに寝るのです。そこで睡眠不足で常にフラフラしていた私は、「どうして自分の子は・・・」と常に落ち込んでいました。
そしてラクになるといわれている生後3ヶ月を過ぎた頃、私にとってはますます育児が難しくなっていました。
それまでずっと「3ヶ月になればラクになる」と自分に言い聞かせながら頑張ってきたのに、まだオッパイは1時間ごと、乳腺炎は多発、眠れない。
更には寝グズリやたそがれ泣きが酷く、1時間から2時間は泣き続けの日々。
もうダメかもしれない。
途方に暮れながら、子供と一緒に泣くことも多々ありました。
そして今、もうすぐ二歳。未だに寝グズリは激しいし、とても難しいタイプの子供です。
育児はいつになってもラクになることなんて全くない。
でもあの鬱の毎日から少し、気持ちだけですがラクになったきっかけになったのが、鮫島浩二さんの「わたしがあなたを選びました」でした。
これを読んで「きっと、この子は私だったらなんとかこの性格を受け入れて守ってくれるのだろうと思い、私を選んできてくれたのかもしれない」と思うようになりました。
そう思うだけで、不思議と気持ちが前向きになったのです。気持ちが前向きになれただけで、少しグズられても笑顔を出せるようになりました。
耳鳴りがするほど泣かれているのに「そっか、私に甘えてるんだね」と思える自分に心底驚いたりもしました。
もちろん、何もかもが前向きになったわけではありません。大声で1時間以上泣かれたら、やっぱり一緒に泣いてしまうこともあります。
でも落ち込む回数が減るということは、とても進歩なんですよね。
そして、少しだけ許容範囲の広がった自分に、一つ自信もついたりして。
ちょっとだけ見方を変えただけ、それだけなんです。
それだけで、その変えてみた見方を中心に、少しづついろんなことも変わってきました。
私のイライラが減ったせいか、子供も少しだけ扱いやすくなったし、私の笑顔が増えただけで、主人の笑顔も増えました。
もし子育てで悩んでいる人がいたら、是非読んでいただきたい一冊です。
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