うちの子は2歳です。とても気持ちの優しい子です。
毎日のように遊ぶお友達がいるのですが、とても幼児らしい子が何人かいます。
幼児らしいというのは、人のものを横取りするという点です。
他人がもっているものは、自分も持ちたい。なのですぐに横取りしちゃう。すると、取られた側のうちの子が、あきらめて他のものに手を出す。
すると、その新しく手を出そうとしたものを、やはり横取り。そのエンドレスなんです。
うちの子も、立ち向かって横取りし返すならいいのですが、とても優しい気質なので、横取りされたものは「どうぞ」と諦めるんです。
でも、もちろんうちの子にだって、どーしても譲れないものもあります。
そんなときはどうするのか・・・そんな時うちの子は、横取りした子に向かって、ずっと「貸して」と言って、相手が根負けするまで粘ります。
決して手を出そうとしません。逆に横取りした子は、手をあげてきます。そんな様子を見ていたら、とても・・・悔しいんです。
親ばかすぎると思われるかと思いますが、こちらはちゃんと言葉で主張しているのに、相手は手をだしてくるのを見ていると、親なので胸が痛いのです。
確かに怪我をするような強さで叩かれるわけではありません。でもやはり、穏やかではありません。
「やめて」なんてとても言えないし、だまって見てるしかできないんですよね。
相手の親御さんは「横取りは幼児では当たり前だから仕方がないみたいなの」と言います。
それはわかっているので、こちらも文句言ってるわけではないのです。でも、いたたまれない気持ちになります。
もっと小さな頃は、うちの子のこういった態度は、そのもの自体に執着がないからなんだろうと考えてました。
でも、違うんですよね。本当は、ちゃんと欲しいものがあって、それを我慢しているんですよね。
他の子が違うところに目が行っている間に、すかさず欲しいものを手にするんです。ちゃんと様子を見ている。決して本当に諦めたわけじゃない。
そして誰かがその様子を見つけ、また横取りしようと、今度は泣きじゃくったりします。
するとうちの子は・・・なんと、やっとやっと手にできたものを、「〜ちゃんが泣いてる。
どうぞしてくる」と言って、貸してあげるんです。子供とは思えない立派な態度に、誇らしくもあり、この先迎える団体生活に強く不安を感じます。
ただ見守るしかない悔しさ。これは親として成長するためのステップなんでしょうね。
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