忘年会にクリスマス、そしてお正月と、これからの時期、美味しいもの
を食べる機会も増えますね。美味しいものを食べられるのは嬉しいので
すが、胃腸の弱い人にとっては辛い時も・・・。
私は胃腸が弱く、年々食べられないものが増えてきて、辛い症状になっ
てきていました。漢方薬も含めて、色々胃腸薬を試してみましたが、ど
れも気休め程度にしか効きませんでした。胃腸によい食べ物を試しても
みましたし、胃腸を刺激するツボも指圧してみましたが、効果なし。
それで、たどりついたのが「よく噛むこと」でした。以前からよく噛ん
で食べないと、と気にはなっていたのですが、「わかっちゃいるけ
ど・・・」でなかなか実行できずにいました。それに、最近は食材も軟
らかくて食べやすいので、そう一生懸命噛む必要も感じられませんでし
たしね。でも、そうも言っていられないくらい胃腸が辛い状況になって
きましたので、がんばって試してみました。お肉のように硬いものだけ
でなく、温野菜のように軟らかいものもクタクタになるまで、とにかく
よく噛んで、できるだけ唾液と混ざるようにするのです。すると、
「う・そ・・・」と思うくらい、胃腸の負担が軽くなるのです。
噛むことを意識しだすと、これまでいかに噛まずに食べていたかに気づ
かされます。大抵は、「噛む」というより、2,3回「潰して」胃の中に流
し込んでいるといった状態でした。「1口30回」とよく言われます。30回
も噛むと、食物の原形はなくなってクタクタになります。本当はそうな
るまで噛む方がよいのでしょうけれど、なかなかそんなに噛めません。
第一時間がありませんし、がんばって噛まないと・・・と思うと、長続
きもしません。でも、10〜20回噛むだけでも、2,3回噛むだけで流し込ん
でいた頃とは違って、随分胃腸の負担が軽くなりますよ。
こうして自分で効果を実感していても、意識していないと、ついつい早
食いをしてしまいます。なので、私は食事に20分かけるようにしよう
と、時計を見て大体の時間を計っています。でも、食べ始めてから早食
いしていることに気が付いて、途中からよく噛んで・・・という時もあ
るのですが、最初はそれでもいいと思います。とにかく、いかに噛まず
に早食いしているかということに気づいて、意識して噛んでいるだけで
も違うと思います。
よく噛んで時間をかけて食べると、胃腸への負担が減るだけでなく、食
べすぎを防ぐことができるため、ダイエットにもなります。胃腸の不調
に悩んでおられる方、一度是非気楽にお試し下さい。
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