子供が2歳になるころ、私は仕事をはじめました。
あまり仕事はしたくはなかったけれど、経済的に余裕がなかったし、子供が成長するにつれて、お金ももっと必要になってくるだろうと思ったからです。
幸い、近くに住んでいた母が、子守を引き受けてくれることになりました。保育園に預けるとなると、保育料だってかなりかかるので、保育料のために仕事をしてるみたいになってしまうのです。
小さい子供はよく熱を出したり、具合が悪くなったりするので、その点、1対1で子供を見てくれ、医者に行く必要があれば連れて行ってもくれる。
私たち子供を育ててくれたベテランだし、なにより、自分の孫なので愛情を持って接してくれるので最高のベビーシッターですよね。
仕事に行く私に、泣きながら「仕事、いかないでー!」としがみつこうとする子供をおいて、家を後にするのは、せつないことでしたが、母がいるので安心でした。
子供もだんだんと大きくなっていくと、仕事に行こうとする私を見ても、泣かなくなり逆に笑顔で、「いってらっしゃい!」とか「お仕事がんばってね!」と言うようになりました。
仕事がない日には「今日も仕事いってもいいよ。」と言うこともありました。
仕事を長い間続けられたのは母が近くに住んでいて、いつも子守をしてくれたからです。本当に助かりました。
私は以前から、助けてくれる人が近くにいるならば、遠慮せずに力をかりるという考えです。一人で何でも抱え込まない、何もかも自分でやろうと思わない。
無理をせず、自分が出来ることをしっかりやる、それでいいと。
子守だけではなく父、母にはいろいろとお世話になってしまいました。
小さい時から、三輪車、自転車、ランドセルに学習机などなど、大きな買い物はすべてといっていいほど、スポンサーになってもらいました。
そうすることがうれしいんだと、そうしたいと言ってくれるので、その言葉に甘えてきました。今でも、子供の誕生日やクリスマスには、プレゼントのかわりにお金をあげているようです。
そして次は、免許をとったら車を買ってやらなければと、はりきっています。迷惑になるからと、気を使ってなにも頼まない、聞いてもみないというよりは、ためしに聞いてみたほうがいいですね。
迷惑どころか喜ばれるかもしれないし、というか、毎日の生活にはりあいがでることもあります。特に孫のことに関しては。
現在、子供は大きくなり、学校帰りに祖母の家に行くことはなくなりました。めったに家に顔をださないので祖母はとてもさみしがっています。
私が年をとっておばあさんになった時、私も母がしてくれたように、自分の孫にしてあげられるのだろうかと、心配になります。
それには健康でいなければならないし、ある程度のお金も必要になってきます。大丈夫かな。まあ、無理しない程度にがんばらなくちゃ。
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