まだ、子供が小学生のころ、周りの子がみんな持っているから、どうしても欲しいといわれて、ゲームキューブの「どうぶつの森」を買いました。
我が家にはそれまでに、そういうゲームなどいっさいなく、ゲームといったら、オセロ、かるた、トランプでした。
私が子供の頃はもちろんなく、インベーダーゲームをデパートのゲームコーナーでやるくらいでした。
年がばれてしまうかな?
そんな私が子供に勧められて「どうぶつの森」をやってみて、なぜこのゲームがそんなに人気があるのかわかるような気がしました。
敵と戦うなどのゲームと違いのんびりしていて、こんなところに自分もすんでみたいとさえ思ってしまうのです。
自分のキャラクターをつくって、自分で名前もつけます。
そのキャラクターを通して、この村での生活がはじまります。
村の名前は、初めてゲームをする時に設定するので、子供がつけた名前です。
自分の家を持ち、家具などを自分の好みのものを集めることも出来ます。
村には、駅があり電車に乗って別の村に旅することもできます。
お店もあり、交番もあり住人もいます。その住人達はいずれ引っ越していってしまうかもしれないし、新しい住人が引っ越してくるかもしれません。
住人と話もできるし、手紙を送ったり、もらうこともあります。
そうそう、郵便局があって手紙を送るほかに貯金もできるのです。
お金はどうやってためるかって?
村には木があって、くだものがなるので、木を揺らして実を落とし、それをお店に持っていき売るのです。実はまた何日か後になるのでいくらとっても大丈夫です。
何本かの木には蜂がいて、それがどの木なのかわからないので、揺らす時はどきどきです。
刺されると、すごい顔になってしまいます。うまく操作して逃げきることもできますがそれがなかなかむずかしいのです。
くだものは食べることもできるし、それを植えて木を増やすことも出来ます。海もあって海岸で、貝をひろってそれを売るとまたお金になります。
私は実際の世界ではほとんど貯金はないけど、この村ではかなり貯めましたよ。
おもしろいくらいにどんどん貯まるんです。
こんなに簡単にお金がたまったらどんなにいいでしょう。
村では海や川で釣りをしたり、網で虫をつかまえたり。
実際には魚や虫には興味がない私ですが、おかげで、名前を覚えたり特徴がすこしですがわかるようになりました。
季節ごとのイベントもたくさんあります。たとえば、夏休みのあいだのラジオ体操。実際のラジオ体操と同じ時間にあるので、私はなかなか参加できませんでした。夏の夜には花火もあがります。
春か秋には運動会もあり、村のみんなががんばって競技している姿がみれておもしろいです。
秋にはまつたけがり。朝早い時間にしないと、まつたけが消えてしまいます。
子供を学校に送り出して、一段落してからしか、ゲームはできないから、あまりたくさんはとれませんでした。まつたけがまた、高くうれるんです。
ハロウィンのイベントもあり、冬には雪がふり、村が白くなります。
雪球が地面にころがっていたら、それをころがして雪だるまをつくれます。うまくつくれると、あとで、プレゼントが届くのも楽しみです。
そして、大晦日の夜はカウントダウンがあるので、今年は何年かぶりに、一緒にカウントダウンをして、ゲーム大会をしようと、計画しています。ほかにも、もっと行事がもりだくさんで、あきさせません。
このゲームで子供がまだ体験してないのに、唯一私だけが体験したこと、それは夜中の12時をすぎると、おばけにあえること。
そのおばけにあったら、話しかけると、お願いをされるのでそのお願いをかなえてやるとお礼をもらえるんです。当時まだ小学生だった子供はそんな時間までゲームをするわけにはいかなかったから。
このゲーム、すたれることはなく、DSにもなったし、WIIにもなりました。きっと、キューブの頃より、いろいろな機能が増えてもっともっと、楽しめるゲームになったことでしょう。
学校の勉強や部活などで時間がとれず、みんなでゲームをする時間もなくなり、もう何年もしていなかった、このゲーム。
いったい、村はどうなっているのか、ちょっと怖いです。
いたるところが、草ぼうぼうになっているのか・・・それとも?
ちゃんと、動くかな。
家族団らんの形も変わってきましたね。
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