トイレトレーニングで一番大変なのは、うちは、うんちでした。
おしっこはなんとかなっても、うんちの時はオムツでしているときでさえ、そばに寄るだけで怒るタイプの子供でした。
こんな状態でどうやってトイレでうんちをさせることができるのか。はじめは近寄ることさえ嫌がられてしまい、途方にくれました。
そして仕方がなく、ある作戦を実行しました。
それは・・・オモチャで釣ることです。
一番、やらないほうがいいだろうなーと思っていたやり方なのですが、もうどうすることもできないので仕方がなく、欲しいおもちゃを買ってあげるという手段にうってでたのです。
毎日毎日「トイレでうんちができたら、○○ちゃんの欲しがっていたあのオモチャがきてくれるよ」とささやいていました。
初めのうちは、「ホント?」と目を輝かせて頑張ろうという姿勢をみせてくれるのですが、やはりうんちが出そうになってくると、「いらない。もうあのオモチャいらないの」と言って隅のほうでオムツにうんちをしてしまっていました。
これではいけない。
このままでは全く無理そうだと感じたので、さらに最終手段として、お尻丸出し作戦に出ました。
これは勇気がいるのですが、これもトレーニングの一環。仕方がありません。
でもまだ今は二月。この作戦を実行するのは普通夏がいいと言いますよね。
でもうちは夏になると、朝から晩まで本当に丸一日お外で遊ぶので、今のように寒くて夕方以降はお友達も外で遊んでいないから、外に出てもつまらなくて家にいる。
そんな季節が一番効率がいいのです。
さあ、緊張の日々がはじまりました。いつどこでお漏らしされるかわからない。
でもいろんな本に「漏らしても怒らないように」と釘をうたれている。
果たしてどうなることか。
はじめは一秒一秒ドキドキでした。
でもおしっこしたくなると「オムツはくの」と言ってくれる。
本人はオムツではおしっこしていいけど、お漏らしはしてはいけないという気持ちがあるらしい。
お陰で「オムツはくの」と言い出したら、トイレへ連れて行けばトイレでおしっこをしてくれるということがわかり、一安心でした。
さて問題は、うんち。
前述したとおり、うんちが大変。
どうなるのだろうと思っていましたが、やはりおしっこ同様、オムツじゃないとうんちしてはいけないと思っているようで、したくなってきたら「オムツはくの」と言い出しました。
なのでトイレへ連れて行くけど、結局出ない。それを何度も何度も何度も繰り返しました。もうヘトヘトです。
そして結局、お部屋でうんちをお漏らししてしまいました・・・。
やはりというか、なんというか、脱力感で一杯です。
でも仕方がない。次頑張ればいいねと、励ましながらまた次の日が来ました。
そして翌日、また何度も何度もトイレへ行き、結局出ず、最後はお部屋でお漏らし。
この労力と脱力感とガッカリ感はたまらないです。
つい怒りたくなる。でも怒れないから、つい冷たい態度を取ってしまい、反省して落ち込んだり。
トイレトレーニングとは母親の忍耐トレーニングなんですね。
でも冷静になって考えれば、つい数日前までは、うんちしている時はそばに寄ることさえできなかったのに、今はトイレに連れて行くことができるようになったのだから、かなり進歩しているんですよね。
そう、すごく進歩している。だから大丈夫。
そう思い、なんとか自分を抑えて励まして、そしてまた次の日。
なんと、はじめてトイレでうんちができたのです。
また例によって何度も何度もトイレに往復していたので、今日もお部屋でお漏らしかなと思ってたのですが、何往復目かにして、やっとトイレでうんちができました。
驚きと同時にとっても嬉しくて、本人以上に喜んだかもしれません。
子供は約束のオモチャが欲しくて頑張ったそうです。
うんちが出てすぐに「○○のオモチャもらえるの?」と嬉しそうに催促しました。
約束どおりに手渡してあげると、本当に嬉しそうに、そして誇らし気でもありました。
こうやって物で釣るなんて・・・という気持ちもありましたが、結果オーライ。
こんな風に、はじめてのトイレうんちは感動と共に終わりました。
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