今回お勧めするお店は、福岡県小郡市にある、「粉kona屋〜こなこなや〜」というパン屋さんです。
実は私、「粉kona屋」さんに行ったことは1度もありません。
では、なぜお勧めできるの?って思われることでしょう。
「粉kona屋」さんのオーナーであるjunkoさんは以前、福岡県豊前市で、パン屋さんを開いていました。
そこは、使われなくなった旧校舎を使用して、木工芸品や陶芸を展示販売したり、体験教室が開かれている、『もみじ学舎』と呼ばれる場所の1室にありました。
パン屋さんの営業日は金土日の週3日。
元々、教室として使われていた1室に、木のテーブルといすを置き、廊下には、その場で焼かれた、真っ白なパンが並んでいました。
並べられるパンは、その日によって少しずつ違いました。
「近所の人から、無農薬のゆずを頂いた」という日は、ゆずを練りこんだパンが並んだり、秋には栗パンが並んだりしていました。
パンは、持ち帰りもできれば、焼き立てホカホカのパンを、その場で食べることもできました。
ケーキやコーヒー、ビールまで置いていました。
真っ白で、ふかふかモチモチで、天然酵母パン特有のわずかな酸味。
「パンってこんな味なんだ。」と感動するほど、他のパンとはまったく違う食感と味。
junkoさんのパンを初めて食べたときの衝撃は、今でも忘れられません。
その後、お引越しをされ、しばらくはネット上で、パンの販売をされていました。
私も、junkoさんのパンが懐かしくなるたびに、友人と一緒にパンを注文し、美味しいパンを味わいました。
当時の私のお気に入りは、生地にクリームチーズとラズベリーを練りこんで、スティック状に成型て焼き上げたパンです。
やさしい味わいの中に、どっしりとした重みのあるパンで、何より、腹持ちのよさは抜群です。
天然酵母のためか、小ぶりのパンを1個食べただけで、おなかが満足し、腹持ちがいいので、お腹が空きにくいのです。
元々私は、朝はご飯を食べることが多いせいか、市販の食パンや菓子パンだけでは、昼前にはお腹が空いて、お腹が、「グーグー」と情けない音を出してしまうものなのですが、junkoさんのパンは、昼までしっかりと、私のお腹を満足させてくれます。
そして、当時何より嬉しかったのは、パンを注文するたびに、丁寧な手紙が添えられていたことです。
パンを購入したことのお礼から、注文したパン1つ1つの内容の説明まで、すべて手書きで書かれていました。
そして、2007年7月より、福岡県小郡市に「粉kona屋〜こなこなや〜」さんをオープンさせたのです。
「粉kona屋」さんのパンのほとんどの生地に、糖分、油分、卵、牛乳を使わず、粉、酵母、塩のみで作られていて、その他、ハチミツ、豆乳、バターを少量使っているそうです。
しっかりとかみ締めればかみ締めるほどに、うまみが増していく。そういうパンです。
以前は、真っ白なパンがメインでしたが、「粉kona屋」さんでは、ライ麦パンの種類も豊富にそろっているようです。
さて、それほどお気に入りのパンを、なぜ食べに行かないの?とお思いでしょうが、junkoさんがお店を閉められてから、半年後、私も主人の仕事の都合で関東に引っ越してしまったのです。
今は、パンの通信販売をされてないようなので、泣く泣く、junkoさんのパンを諦めている。という訳です。
小郡市周辺にお住まいの方、もしくは「美味しいパンのためなら、どこまでも駆けつけるわ。」という方、ぜひ「粉kona屋」に行ってみてください。
体に優しく美味しいパンと、junkoさんの優しい人柄に触れ、お腹も心もポッカポカに温まること間違いなしです。
「粉kona屋〜こなこなや〜」
福岡県小郡市美鈴が丘5丁目15番地11
定休日 日・月曜日
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