主婦業オンリーの日々を過ごして一年ほど過ぎたある日、めったに出ない求人を目にしました。
勤務形態が、仕事と家庭の両立に適していると思える仕事です。採用されるには、書類選考、遠方での試験、面接、その後の研修・・・。躊躇しましたが、思い切って応募し、先日試験会場に足を運びました。
普段、乗ることのない早朝の満員電車、時間短縮のために乗り換えた新幹線、知らない街を地図を片手に徒歩30分。
自分が必要以上にキョロキョロと周りを観察していると感じながらも、やめられませんでした。
その間、考えていたことは、自分にとって、今日は特別な日、非日常な一日だけれど、世間の働くみなさんは、これが日常。
早朝の満員電車だって、大荷物持っての出張だって、いつものこと。
「世間のオトナたち、がんばってるなあ〜」
そんな思いでした。知ってはいたけど、そして自分も経験あるけど、普段目にすることがなくなると、遠い昔のことで、無関係のように思っていた自分に気付きました。
そして、試験会場で驚いたことは、応募者は主婦業をメインにしている人々のようで、そのほとんどが、「普段着」で来ていたことです。
詳しく言えば、「完全に普段着」の人、「お出かけ用のシックな服」の人、「スーツ」の人に分かれていました。
筆記試験だけですから、企業側から見て問題ないのであれば、それで構わないでしょうし、その良し悪しは別として、主婦業を頑張ったり、子育てを頑張っている数年の間に、企業(会社)などに対する感覚が変わってしまったのでは・・・と感じました。
主婦業がメインの日々では、お店や企業に対して「お客さん」の立場の連続ですから、ビジネスマナーを忘れがちです。
気をつけているようでも、日々その環境におかれていなければ、徐々に忘れてしまいそうですよね。
この日、自分の本来の目的「就業」を脇において、世間のオトナ見学をしてきた一日となりました。
ときどき、社会を見学して目を見開いていかなければ!そんな気持ちになりました。
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