まずは、◎漢字検定とは◎
漢字検定は、年をおうごとに志願者数が増加、平成17年度には年間約240万人が志願されています。
受検者の年齢層は4歳から94歳までという大変な幅の広さ!!!があり、近年では生涯学習が叫ばれていることからこのように様々な年齢層の方々に受検されています。これは漢字能力検定の魅力のひとつといえます。
また、ワープロの普及によってワープロを効率よく、正確に、かつスピードをあげて打つには最低限度の漢字の知識が必要になることから漢検合格を目標として学習する方も増えてきており、企業の中には、漢検合格のための特訓講座をもうけるところまででてきています。
さらに、大学・短大の漢検合格者に対する入試優遇校の増加や、大学・高等学校での単位認定校の増加により、漢検の重要性が認められています。
と言うことなのです。
漢字検定には、10級〜1級までの12段階があります。
10〜8級は、150点満点で80%程度で合格。7〜準2級は200点満点で70%程度で合格。2級〜1級は、200点満点で80%程度で合格だそうです。
各級の程度としては、
10級 ・・・小学校1年生終了程度(80字)
9級・・・・小学校2年生終了程度(240字)
8級・・・・小学校3年生終了程度(440字)
7級・・・・小学校4年生終了程度(640字)
6級・・・・小学校5年生終了程度(825字)
5級・・・・小学校6年生終了程度(1006字)
4級・・・・中学校在学程度(1322字)
3級・・・・中学校卒業程度(1608字)
準2級・・・高校在学程度(1945字)
2級・・・・高校卒業程度(約1945字)他に、人名用漢字
準1級・・・大学・一般程度(約3000字)
1級・・・・大学・一般程度(約6000字)
◎漢字検定のメリット◎
漢字検定を受けるメリットとして、もちろん漢字に詳しくなるということもあるのですが、いま漢字検定が注目されている1番の理由ともなるメリットが他にあります。
それは、3つあります。
☆メリット1。。。。大学・短大の入試で全国476校が優遇・評価!している☆
入学試験の中で「漢検」をはじめとする資格・検定取得者を評価する大学・短期大学が増えてきています。
例えば、筑波大学や早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学など全国の大学・短期大学のうち476校997学部で入試の際に「漢検」取得を人物評価、能力評価の基準のひとつとしています。
最近では取得級を直接評価するだけでなく、検定に挑戦する意欲や姿勢を重視する学校もあり、特にアドミッションオフィス(AO)入試を導入している学校でこの傾向は強くなっています。
国語の基礎学力だけでなく、学習姿勢に対する評価材料としても着目される「漢検」。理系の学部でも評価対象に採用する学校もあり、今後さらに各大学、学部、短大へ広がることが予想されます。
☆メリット2。。。。高校の入試で優遇・評価する高校が年々増加!☆
高校入試の際に漢検取得者を評価する高校が増えてきています。
生徒の能力を学科試験の成績だけでなく、多面的に判断する材料として、また、必須能力の習得を客観的に証明するものとして、幅広く利用されています。
優遇の内容は、出願書類などに記載されていれば参考にするというものから具体的に点数加算を行うものまで、学校により様々です。
☆メリット3。。。全国776のこうこうで、単位認定制度を導入☆
資格や特殊技能などを取得すると、高校の単位として認められるのが「単位認定制度」です。
文部省(※)から全国都道府県の教育委員会などに出された「ガイドライン」にもとづき、全国都道府県の教育委員会から高校に通知されています。認定の内容は、各都道府県が決めていますが、具体的にはほぼ共通して、技能審査に合格した場合、対応科目の履修をさらに深めたものとして、その成果を増加単位(単位に追加)とします。
ガイドラインによると「漢検」の認定単位数は、2級が“国語 I、現代語”の増加単位として2単位とされています。
この認定制度は、高校だけでなく大学・短大・各種専修学校でも取り入られており、今後ますます広がっていくものと思われます。入学前に取得した資格も単位として認定する学校も増加傾向にあるため、高校在学中に取得した「漢検」が将来役立つ場面も増えていくと考えられます。 ※平成13年1月6日文部科学省に統合
なんと!!!漢字資料館なんてものもあるんだそうです。
◎内容◎
1.漢字文化の情報拠点として、漢字に関する情報の収集や発信、展示などを行う。
2.見て、体験して、学んで、感じる資料館。
- 今年の世相を表す漢字
- 漢字の歴史(監修:京都大学総合人間学部 教授 阿辻哲次)
- 漢検の歩み
- 環境を表す「四字熟語と一コマ漫画」
- 日本語文章能力検定
- 日本語教育研究所
- 西安碑林博物館
- 文物コーナー
- イベントスペース(中国と日本の「四字熟語を表す一コマ漫画」)
- 古銭コレクション
- ライブラリー
- 体験コーナー
- 漢検情報コーナー
- 「メディアラボ」
- 「漢検ショップ」(1F)
が、あるそうです。
◎設立◎
平成12年4月3日
◎入場料◎
無料
◎場所◎
財団法人日本漢字能力検定協会 本部2階
京都市下京区烏丸通り松原下る五条烏丸町398
TEL:075−352−8300
地下鉄烏丸線「五条」下車徒歩5分、地下鉄烏丸線「四条」下車徒歩8分
阪急京都線 「烏丸」下車徒歩8分、市バス「烏丸松原」 下車徒歩1分
皆さんももし良かったら、のぞいてみては。。。ただし、日曜・祝日は休館日なので、ご注意を。
皆さんも、漢字検定を少し分かってもらえましたか??私も、今度2級を受験しようと思っています。ぜひ、皆さんも参考書や、テキストを本屋さんでのぞいてみるだけでも、いかがですか??
コラムに関するご意見・ご感想はこちらへ:info@e-koe.net |