先日親友の娘さんが突然亡くなってしまいました。
1歳と6ヶ月・・・私の娘と4ヶ月しか離れていないとてもかわいい子でした。
知らせを聞いて駆けつけたお通夜でしたが、あまりの事に只々呆然と頭が真っ白になるばかりで何もかける言葉がみつかりませんでした。
夫婦共に疲れ果てた顔でしたが、お通夜も告別式も全く取り乱さず、娘のために立派に式をやりとげようという気持ちが痛いほど伝わってきて本当に立派でした。
あれから一週間。毎日娘さんの冥福を只々祈りながら、想像もできない程の悲痛の中で暮す親友に私に何ができるだろう・・・と考えてばかりいました。
けれどやっぱりかける言葉も、してあげられる事も何も思いつきません。
同じ年頃の娘を持つ身として、もしこれがうちの娘だったら・・・と考えると、とても生きてはいられないと、後を追ってしまうのでは・・・と思います。
なので彼らがこれからどうやって逃れられない苦しみの中で生きていくのか・・それを考えるとあまりにもやるせないのです。
そんな中で毎日主人と話しをし、思った事・・・それは、
今は私達には何もしてあげられなく、見守るしかない事。
そして今はただ、同じ悲しみを背負う家族を想う人間の強さを信じるしかない事でした。
一人きりならとても絶えられない苦しみでも、同じ苦しみの中にいる夫や妻や息子や両親・・・その誰かの為に、その誰かを想い、気遣い、何とか日々を過ごすことができれば・・強く生きていく事ができれば・・
そう思います。
人間って守りたい誰かのためにどんな状況でも踏ん張る事ができるのではないでしょうか?
そう考えるとあまりにも切ないけれど、他人を人一倍気遣う彼らです、
きっとそんな風に生きて、この悲しみからいつか立ち直ってくれるのではないかと思います。
最近おかしな人間が増えてきて、人間って何て身勝手で恐ろしいんだ・・・と考える事が多かった私ですが、この考えに至り、
人間の人を想う心って美しいな・・・
家族や愛する人の存在ってとっても大事だな・・・とつくづく思いました。
娘さんのご冥福を心から祈りながら、親である彼らがいつか笑顔を見せてくれる日が来るまで、いくら年月がかかろうと親友として待ち続けたいと思います。
そしてせめて私達ができることといったら、いつまでも絶対に娘さんの事を忘れることなく、5年経っても10年経っても、おじいちゃんおばあちゃんになっても毎年命日が近づいてきたら彼らの家を尋ね、お線香をあげて手を合わせる事です。
そしていつか彼らが娘さんについて話せるようになったら、娘さんの話や思い出を聞いてあげられたら・・・と思います・
コラムに関するご意見・ご感想はこちらへ:info@e-koe.net |