今年度、我が家では中学に入学した子供と、幼稚園に入園した子供がおります。
子供が進学した中学校は私立で今注目の中高一貫教育を実践していて、過去、3人に1人は国立大学合格を実践してきた中学校です。
実は、うちは3人の子供がいまして、みんなが5年生くらいになれば、塾に行って真剣に勉強をして受験に臨むところ、うちの子は、「私はみんなと一緒に公立中学に行くから。」といい、塾には行きませんでした。
言い訳にしてはいけないことですが、3人の子供を中学から私立に進学させることは経済的にしんどいので、中学までは公立でと望んでおりました。
しかし、6年生になって初冬ころ、中学校の招待で地元中学の見学会があり、同小学校の友達2/3の人数で見学をしてきました。
そして帰ってくると、子供が一言、
「学校生活も、クラブ活動も私がすごしたい中学生活ではなかった。いまさらだけどどこか私が受験して進学できる中学はないかしら?」
ということでした。
私たち親はそんなことは寝耳に水、ほかの中学の情報なんて集めていませんでした。
運のいいことに、ほかの兄弟の習い事の待ち時間によくお話しするお母さんお友達で、その方のお子さんは5年生から塾に通っていて、時々最近の受験事情を耳にしてはいました。
そこでパソコンで検索、今進学している中学のHPを発見、またまた運よくその週の週末に最後のオープンキャンパスがあるということで、早速、中学へ出向き、体験授業や、学校の教育方針を聞きました。
先生いわく、
「子供さんに入学していただきやすく、入試はほかの学校に比べて、そう厳しいものではありませんが、もし合格されてお子さんをお預かりすることになりましたら、責任を持ってお子さんのご希望に添える将来の準備のお手伝いをさせていただきます。」
と説明されました。
また、よくある学校の目標が、他校「国立大学進学率70〜50%」と具体的な数値を上げている中、この学校は、「第一志望校合格の実現」をうたっていました。子供の声をちゃんと受け止めてくれるような印象を受け、ここなら、と、この中学校の受験を決めました。
もともと、うちの子は学校の成績もそう悪くなかったので、塾に行かなくてもきちんと授業についていけてましたので、これも3度目の運の持ち主。
そして無事、合格して、主人と相談、
「中高一貫は高校受験から逃げるようにも見えるけど、6年で学ぶ勉強を5年で勉強して授業もハイスピード。それを覚悟で行かせてくれという子供の意見を尊重しよう!」
ということで、晴れて、4月に入学しました。
地元中学と違い、いろんな地区から来ていること、そして、中学勉強の方法を丁寧に教えてくれると言うことで入学3日目から2泊3日の合宿を経験、授業は教科書、宿題は問題集で、その問題集も塾で使われているようなタイプのもののようで、勉強しやすいようです。
また、学校生活もクラブと、補習が選択出来、勉強をしたい子も勉強が苦手な子も一緒に勉強出来る環境にあります。
ここまでは授業料の範囲内で、その他寮生に開かれている「夜学」が1ヶ月1教科3000円で受講できます。
なので、学校生活の中だけでも充分国公立向けや、センター試験対策の勉強をカバーできるようになっているので、子供が学校と塾を両立なんて事が無くて集中できるようになっています。
先日の定期試験も中高一貫校ではまだその結果は次の受験に影響しないので出来た子も出来なかった子も点数が思わしくなかった科目はもう一度全員で復習し全員で再テストをして、みんなでがんばろう!という姿勢で授業が進んでいるようです。
一番は、受験勉強を特にしてないわが子が、中学で受験勉強を乗り越えた子供さんたちにどこまで着いていけるか、子ども自身が心配して入学しましたが、疲れも時々でますが、とてもいい顔で学校から帰ってくる事がとてもうれしいことです。
中学入学を決める半年前、下の子の私立幼稚園の入園手続きをしてしまったので、上の子を優先して下の子の幼稚園を公立に変え、年中になるまで待ってみようと思いましたが、
主人が、
「上の子2人と同じ環境で過ごさせてあげたいから、これからは、親が無理するばんだ。」
といってくれ、私も、子供から少し手が離れた分、空いた時間に仕事に出て、生活を助けるようにしました。
下の子が小さいので、フルタイムの仕事は出来ませんが、子供が帰った時間に私が「おかえり」といってあげることが自分の勤めだと思っていますので、生活は今、ギリギリというより苦しいほうですが、精神的にとても充実しています。
子供たちの年が離れていますので、次の子の中学入学まであと4年、自分で決めた学校がもし上の子を追いかけて私立なんてことになっても覚悟をきめて、これから子供たちの声を聞いてあげたいと思います。
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