私には小学二年生の息子と、1歳二か月の息子がいます。二人ともやんちゃで、いつも怪我が絶えません。
そんな私の、下の息子のこと、少し話したいと思います。生まれたとき、顔色が悪く、チアノーゼが出ていました。
翌日には、子供だけ、県の総合病院に搬送されました。いろいろな検査の結果、告げられた病名は「完全大血管転位」。
聞いたこともない病名でした。早くに手術の必要があるため、設備のある隣県の大病院にまた搬送・・・。
そこでもまた検査。泣くと酸素濃度が下がり危険ということで、眠り薬でずっと寝ているわが子。可哀そうでたまりませんでした。
緊急処置のカテーテルがうまくいかず、予定よりも早く、生後1週間で手術となりました。手術の説明は、二時間かけてしていただきました。
この病気は、心臓の動脈が通常と全く逆についており、体中を廻った後の血液が、心臓に入ってきてしまうというもので、生後二週間以内に手術しなければなりません。
いよいよ手術のとき、わが子の手を取って祈りました。手術台に乗る、小さなわが子。しかし、手術室に入って数分で先生が来られ、ショックなことを聞かされました。
血液を早く流す点滴を打ちながら手術をする際、先日のカテーテルの痕から出血があれば、止血ができないため、足が使えなくなるが、命を優先しますとのことでした。
もう頭は真っ白でした。まだ生まれて間もない子供に、ただただ申し訳なかった・・・。
正午に始った手術が終わった時には、もう外は真っ暗でした。先生が出てこられたときは、震えるあしで駆け寄りました。「大丈夫ですよ。すべて無事に終わりました。」
その言葉を聞いた瞬間、体中の緊張がほどけました。本当によかった。それだけでした。
手術室から出てきたわが子は、体中に点滴と手術の痕があり、まだ痛々しかったですが、元気な肌色をしていました。
がんばってくれた先生とわが子に感謝しました。
その後、1か月して退院を迎えました。この子が外に出るのは、その時が初めてでしたが、ものすごくきれいな青空で気持のよかったことを覚えています。
今は、定期的に検査はしていますが、とても元気です。やんちゃでも、わんぱくでも、子供は元気が一番です。
今、ニュースでは、残酷な悲惨なものばかり。悲しくなります。誰だって、子育ては大変だし、悩んだり迷ったりしながらだと思います。
私は、子育ては一人では難しいと思っています。時には周りの手を借りながらやっています。近所の方たちもw)、いろいろと教えてくれます。
子育てに悩みはつきものです。私も、二人目ではありますが、兄弟でこうも違うものかと、毎日戸惑いながらやっています。
上の息子は反抗期で、全く言うことを聞きません。下の子は下の子で、好奇心旺盛で常に目が離せません。
でも、やっぱり子育ては楽しいです。子供の目線で見ていると、驚くことも多々あります。これからも、怒りながら、笑いながら、育児を楽しんでいきたいと思います。
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